ニューヨーク、再び ⑥(終)

メトロポリタン美術館を出て、バスでミッドタウンに向かう。バスは真っ直ぐに走るだけだし、開放感のある窓からは外の景色が見えるから、降りる場所も分かりやすい。乗り降りの仕方は基本的には日本と同じ。7日間フリーパスは地下鉄もバスも乗り放題という優れもの。だから気軽に利用できる。ただ道路の方は常に渋滞気味なので、時間がない時や遠くへ行く時はやはり地下鉄利用。

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ミッドタウンでお土産を買っていつものデリでお茶して、セントラルパークの中を歩いてホテルまで戻る。ニューヨークは夏時間が始まっていて、6時になってもまだまだ明るい。平日だけど相変わらず多くの人が走っている。ずっと想像の世界だったセントラルパークを、今こうして自分が実際に歩いているのが不思議だ。一生、外国なんか行かないだろうなんて思っていたのに。

でもまだ夢が叶ったというのではない。もっといろんな人とたくさんの話ができるようになりたい。こうしてセントラルパークを走っている人や歩いている人、たたずんでいる人と話ができればと思う。欲を言えば冗談も言えるぐらいになりたい。今回はスピーキングはまあまあとして、リスニング力のないのを痛いほど感じた。今までの勉強じゃ甘いというのを思い知らされた。でもそれも今回の旅の一つの成果。

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夕暮れのセントラルパークは素敵な光景だった。暗くなると怖いとか言われているけれど、それなりに人もいるしある程度の時間までは心配ないように思う。近くに住むというお年寄りから「夜の9時頃に見える景色は最高なんだよ」とアドバイスされた。その時間には行けなかったけど、少し暗くなりかけた頃の景色を見たらさもありなんと思った。次に来る時、自分はどんな思いでこのセントラルパークを歩いている、いや走っている?

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そして、最終日。朝9時を少し回ったところでチェックアウト。フロントの人にしっかりとお礼を言い、一緒に記念撮影。空港までの手段は、来た時と同様に地下鉄を選んだ。朝のラッシュが気になったけど、9時を過ぎた頃はそれもあまり感じられなかった。むしろ道路の渋滞の方が気になる。時間に余裕があったから、ミッドタウンで最後のお茶をして調整。通り過ぎて行くたくさんのニューヨーカーを眺めながら、その中に混じる自分、そんな光景を思い浮かべてみた。ごいさん、どこに行くんだい?

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さあ、これでマンハッタンともお別れ。50Street駅で地下鉄E線に乗車。Sutphin Blvd(サットフィンブルーバード)駅でエアトレインに乗り換えてケネディ空港へ。1時間余りだったけど実にスムースであっという間に着いてしまった。ウェブチェックインをしてあったのと、セキュリティチェックも前回に経験しているので難なく通過。後は14時間のフライトを残すのみ。ニューヨークに来る前からあった緊張感からようやく解放された瞬間だった。

海外旅行、初めての一人旅。やればできるじゃない。さて、次はどこに行こうかな。

 

ごいさんの折った鶴。ホテルに残した置き土産…のつもり。f:id:goisan:20190319090850j:plain

 

かすみがうらマラソン 2019

この前の日曜日にかすみがうらマラソンを走ってきた。結果は惨敗。2年前に同じこの大会で出したワースト記録を更新する4時間21分18秒でフィニッシュ。天候はそれほど暑くもなくむしろ涼しい風が吹いていたぐらい。それでも2年前のトラウマから脱することはできなかった。もっとも3月3日の三浦マラソン以来、ほとんど走っていないのだから当然と言えば当然の結果だ。

3月は三浦マラソンの後は体を休ませるためにしばらくランオフしようと決めていた。その間にニューヨークに行き4月から練習を再開する予定だったのだが、母が病気をしたこともあってそれを口実に走ることをしなかった。いよいよかすみがうらマラソンが近づいてきて、とても参加できるような状況ではなかったけれど、それだけの理由では棄権するわけにはいかなかった。

そこで調整を兼ねて参加したのがかすみがうらの一週間前に行われた月例湘南マラソン20キロの部だった。これも初めは桜のお花見マラソンにしようかなどと甘く考えたのだが、ブログ友だちのmacさんの記事を読んだら久しぶりに月例湘南を走ると書かれてあったので、自分も参加することに決めたのだ。しかしコース上には砂が山のように堆積していて、滑ったり足をとられたりして大変だった。結果的にはかすみがうらの当日までその疲労が尾を引いたかも知れない。

月例マラソンでそこそこに走れたので少しばかり自信が回復したのと木曜日に20キロを走ってみてこれまたそこそこの走りができたので、いよいよ参加する気になった。しかしやはり練習不足は明らかで、たいして走ってもいないのに足の疲労がなかなか抜けない。その上、当日は気温が高くなるというニュースを聞いて、ますますテンションは下降していくのだった。

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朝5時59分の電車で出発して8時少し過ぎに到着した。会場が近づくにつれ2年前の悪夢が正確に思い出されてくる。結局そんな思いが積極性を失わせ失敗レースとなったのかもしれない。そういう予感もあって抑え気味にスタートしたのだが、それでも15キロあたりで苦しくなってきた。何とか23キロぐらいまではもたせたものの、そこで気持ちが切れてしまった。そこからの20キロの道のりの何とも長いこと。

暑さはそれほど感じなかったが、軽い熱中症になったようで、もうまともには走れない。どうにかロッキーおじさんのいるいつもの場所、39キロ地点に到達。ロッキーおじさんと初めての握手を交わす。これが最後と看板に書かれてあったがもう会えないのかと思うと寂しさが募ってきた。ロッキーのテーマソングとともに片手を上げ下げし無言のまま頷く。そんなロッキーおじさんに今まで何度も励まされてきた。ありがとう、ロッキー。

ロッキーおじさんのおかげか体調が回復してきたように感じられたので、少しスピードを上げてみる。周りの選手もみんなかなりバテているようで、こんなに一気に抜くなんて実に久しぶりのことだ。どうにか最後まで走り切ってフィニッシュ。

さて、この悔しい気持ちを次のシーズンに生かすことはできる……かな。

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ニューヨーク、再び ⑤

ニューヨーク5日目は、メトロポリタン美術館 (The Metropolitan Museum of Art  通称メット(The Met)) とグッゲンハイム美術館の見学。美術のことは丸っきり分からないごいさんだから、当然ガイドさんに引率してもらうことにした。それでなくてもメトロポリタン美術館は一日では回り切れないという話だしね。

さて今回の記事は写真が主。ごいさんが実際に目にしたのはみな本物だったけど、写真に収めた段階でもはや本物ではなくなってしまう。それによく知られているものばかりだから皆さんには味気なく思われるだろうけれど、自分の記録としてここに残すことにする。

まずはメトロポリタン美術館の正面入り口。f:id:goisan:20190318095815j:plain

エジプトから寄贈されたというデンドゥール神殿。f:id:goisan:20190318102555j:plain

美しいティファニーのステンドグラス。f:id:goisan:20190318104152j:plain

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ドミニク・アングルの『ド・ブロイ公爵夫人』f:id:goisan:20190318105823j:plain

ルノワール『ピアノに向かう2人の少女』f:id:goisan:20190318110538j:plain

同じくルノアールの『海辺に座る女』f:id:goisan:20190318115446j:plain

フェルメールの『少女』f:id:goisan:20190318111805j:plain

フェルメール『水差しを持つ女』f:id:goisan:20190318111842j:plain

フェルメール『眠る女』f:id:goisan:20190318112326j:plain

クリムトの『メーダ・プリマヴェージ』f:id:goisan:20190318113437j:plain

 スーラ『グランド・ジャット島の日曜日の午後f:id:goisan:20190318114326j:plain

ゴーギャンの 『マリア礼拝』f:id:goisan:20190318114432j:plain

モネ『睡蓮』f:id:goisan:20190318114813j:plain

モネの『ひまわりの花束』f:id:goisan:20190318114948j:plain

モネ『サンタドレスのテラス』f:id:goisan:20190318115121j:plain

ゴッホ『糸杉のある小麦畑』f:id:goisan:20190318114832j:plain

ゴッホの『自画像』、背景に見えるのは『糸杉』。f:id:goisan:20190318113744j:plain

日本人画家,国吉康雄f:id:goisan:20190318120055j:plain

ピカソ『Reading at a Table』f:id:goisan:20190318120639j:plain

同じくピカソ『Woman asleep at a table』f:id:goisan:20190318120709j:plain

シャガール『Le Pont de Passy et la Tour Eiffel』f:id:goisan:20190318120825j:plain

 

グッゲンハイム美術館。このユニークな建物をデザインしたのはフランク・ロイド・ライトという人。日本では帝国ホテルや自由学園明日館の設計を手がけている。f:id:goisan:20190318122906j:plain

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ドガの『Dancers in Green and Yellow 』f:id:goisan:20190318124918j:plain

シャガール『酒を飲む兵士』f:id:goisan:20190318125614j:plain

モディリアーニ 『黄色いセーターのジャンヌ・エビュテルヌ』f:id:goisan:20190318125729j:plain

そしてピカソf:id:goisan:20190318125151j:plain

 

再びメトロポリタン美術館にもどって、「The Tale Of Genji」(源氏物語)特別展示会を鑑賞。f:id:goisan:20190318134705j:plain

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芸術的センスの乏しい自分の頭でも、これだけの本物を見たら、何か少しばかり進化したように思えてきた。ニューヨークに訪れるたびに、ここに立ち寄る人が多いと聞く。確かにそれだけの価値があるように思う。きっとまだ半分も観ていないだろうから、いつかまた訪れてみたいと思う。

さて次回は、このシリーズもようやく最終回。もう少しだけおつき合いください。

 

ニューヨーク、再び ④

今回はニューヨーク4日目のハーレム地区のご案内。この日はハーレムにある教会でゴスペルが聴けるというツアーに参加してみた。集合場所はミッドタウンにあるホテルで、7Avenue駅から地下鉄D線に乗り125street駅で下車。ガイドさんの話を聞きながら、ハーレムの街をのんびりと歩く。トランプさんになってから少しばかり雰囲気が悪くなったというけれど、街も綺麗で落ち着いた感じがする。

今、ここには白人は住んでいないという。時々、白人の集団が見えたがみんなヨーロッパから来た観光客だそうだ。ここに住む黒人の女性は稼いだお金の多くを髪の毛に使うという。今はストレートにするのが流行りだとか。男の子たちはシューズ命だそうだ。そんな話を聞くのも新鮮で面白い。

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日曜日に教会に行く時はみんなとっておきのおしゃれをするのだそうだ。奴隷制の頃からの名残とのこと。毎日働かされて、日曜だけ解放される。その日は、久しぶりに教会に集まって友だちと再会する。少しでも元気に見せるために精一杯のおしゃれをして行く。そうして時代が代わってもそれが今に受け継がれている。

地下鉄を降りて、St. Nicholas Avenueを先に歩いていくと、見えてきたのが「アポロシアター(Apolo Theater)」だ。マイケル・ジャクソンジェームス・ブラウンスティービー・ワンダーなど多くの有名なミュージシャンが巣立った黒人音楽の代表的な場所だ。入口前の路上には、彼らの名前が書かれたプレートが埋め込まれている。

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さらにこの辺りで有名なのが、シャッターアート。あちこちのお店のシャッターに絵が描かれている。これを描いたのはフランコさんという方でお年は90歳、まだ現役だ。キング牧師の暗殺後、ハーレムでは暴動が頻発し、お店の入り口には鉄製のシャッターが取り付けられた。そんな街の雰囲気をなんとか明るくしたいと考えて、フランコさんはそれらのシャッターに絵を描き始めたのだそうだ。その数は200枚を超える。ところでシャッターアートの欠点はお店が開いてしまうと見えなくなってしまうということ。確かにね。

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さて1時間ほどぶらぶらと歩いて教会に到着。椅子に案内されてほどなくして挨拶がありゴスペルが始まる。ところどころで立ち上がってはみんなで一緒にハレルヤと叫ぶ。みんなが思い思いの感じで楽しんでいる。小さい子たちがまた可愛い。1時間があっという間に過ぎ、一区切りついたところで会場を出る。ゴスペルの方はまだまだ続くらしい。終わる時間は特に決まっていないということだった。

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このツアーで東京大学からマサチューセッツ工科大学に研修で来たという大学生と親しくなった。自分が今さらながらに英語を勉強していると話したら、その子もこの研修で英語の重要性を痛感したのだという。爽やかな青年だった。きっとこの先、立派な社会人に巣立つだろう。

この後いったんホテルに戻り、初日にできなかったセントラルパークとハドソン川沿いのジョッギングに出かける。約2時間、景色を楽しみながらのんびりと。

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そして、おまけ。なんとこの日はNYCハーフマラソンの日だった。

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ニューヨーク、再び ③

ニューヨーク3日目はブルックリンを歩く。ホテルを出て地下鉄1線に乗り72streetで地下鉄2線に乗り換えてフルトン駅まで行き、そこからブルックリンブリッジに向かって歩く。まず目に飛び込んできたのがこのニューヨーク旧市庁舎。シティホールと呼ばれ200年の歴史があるという。

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市庁舎を過ぎて少し行くとブルックリンブリッジだ。この日は土曜日ということもあって多くのランナーが走っていた。他の国から来ているという感じの観光ランナーもけっこう多かったような。自分も一度は走ってみたい。

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ダンボ地区の絶好の撮影ポイントだそう。向こうに見えるのはマンハッタン橋。そしてその橋の下にエンパイアステートビルが見える。ダンボ地区を歩いてみたがまだ時間が早かったせいか、人も少なくお店もあまり開いていなかった。ちょっとした計算違い、残念。f:id:goisan:20190316095904j:plain

ダンボ地区にあるエンパイア・フルトン・フェリー州立公園から写したブルックリンブリッジ(上)とマンハッタン橋(下)f:id:goisan:20190316101846j:plain

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ブルックリン・ブリッジ・パークから出ているフェリーでウイリアムバーグにやってきた。メインストリートのベッドフォードアベニューをお店を覗きながらぶらぶらと歩く。いろいろなお店があって、かなりの人で賑わっていた。f:id:goisan:20190316115629j:plain

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ウィリアムズバーグを抜けると広々としたマッカレン公園に突き当たる。突然何かが足元を通り抜けたと思ったらリスだった。しばらくリスに癒されながら小休止。f:id:goisan:20190316123517j:plain

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地下鉄ナッソーAvenue駅からマンハッタンアベニューを歩く。お昼時ということもあってどのお店もかなりの混雑。しばらく行ったところの割と空いていたお店で昼食を取る。ちょこっとひげを蓄えた不愛想気味のお店のおじさんが、最後にニコッと笑ってくれたのが印象的だった。

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食事を終えて、ブルックリン探訪もひとまず終了。グリーンポイントAvenue駅から地下鉄G線に乗り、途中でA線に乗り換えてカナルStreet駅までやってくる。昨日の観光でソーホー地区が今ニューヨークでは人気があるというの知って歩いてみたいと思ったのだ。みんなでこういった街中でこんな風に歌っているのも楽しそうだ。公園ではみんな思い思いに過ごしている。チェス柄のテーブルでは実際にチェスの対局で盛り上がっていた。 

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ワシントン・スクエア・パークの凱旋門。初代大統領ジョージ・ワシントンの就任100周年を記念して建てられたという。手前は噴水広場。ここにもたくさんの人。

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最後の写真は地下鉄駅のホームで二胡を弾く人。顔つきは中国系の人かな。地下鉄のホームはもちろん電車の中でもいろんなパフォーマンスが見られる。とにかく自由な感じ。それがいいのかどうかは僕には分からないけど、日本では考えにくいことだね。

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ということで、この日の歩いた距離は約27km。頑張った。

 

ニューヨーク、再び ②

ニューヨークの2日目は、ニューヨーク市内半日コースの見学ツアーに参加した。限られた時間をできる限り有効に活用するには、ガイドさんからニューヨークの見どころを直接聞くのがよいと考えた。実際、ガイドブックでおぼろげだった部分が鮮明になり、またガイドブックには書かれていないこともたくさん知ることができた。

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参加者は10名ちょっと。大きなバスでまずはあの「自由の女神」を目指す。前回はフェリーから見ただけだったが今回はリバティー島に上陸してそばまで行ってみる。遠くで見る姿も美しいが、近くに寄るとそれに威厳が加わった感じだ。右手でたいまつを掲げ、左手に独立宣言書を持って遠くを見つめる姿は桂浜の龍馬の像と重なる。

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次に向かった場所は2001年9月11日に発生したアメリ同時多発テロの標的の一つとなったワールドトレードセンター跡地、いわゆるグラウンド・ゼロだ。もう17年も過ぎるのにあのシーンは未だに鮮明だ。

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それから今の流行の場所だというチェルシーマーケット。いろんなフードがあるが、中でもロブスタープレイスという店が有名だというので、お昼はここで取ることにした。ロブスターを丸ごと一尾食べるのはさすがにちょっと贅沢ということで、自分はロブスターロールを注文。ホットドッグなどで使われる細長いパンに、ロブスターの身がたっぷり挟まれている。1個18ドルはニューヨークでは妥当な値段だろう。

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この後、ツアーはグランドセントラル駅近くまで戻って解散となる。ここからは単独行動だ。まずはグランドセントラルステーションの探索。前回は寄れなかったので今回は是非ともと決めていた場所だ。広々とした空間がターミナルだというのを強調している。次に来た時はここから列車に乗ってどこかに出かけてみたい。

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続いてニューヨーク市立図書館。誰でも入れるというのを前回は知らなかった。観光する人が多い中、たくさんの人が静かに机に向かっていた。

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図書館の裏にあるブライアントパークを抜けて地下鉄に乗る。訪ねた場所は9.11メモリアルミュージアム。中の空間には、外の騒々しさとは打って変わって厳粛な雰囲気が漂っている。陽気なアメリカ人を考えれば全くの別世界だ。

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最後はいつものようにミッドタウンをぶらぶらしてホテルに戻る。2日目が終わる。

 

ニューヨーク、再び ①

3月14日から20日までの5泊7日で、再びニューヨークに行ってきた。前回は2年前の11月、ニューヨークシティマラソンに参加するためのツアー旅行だった。今回は自分で計画を立てる。いろんな意味で不安で一杯。思いついたのは今年の1月中旬だった。単純に、ESTAの有効期限が切れる前にもう一度行っておこうと考えた。それと、前回から1年と半年、どれくらい英語が上達したかの度胸試しもしてみたい。

そんな強い気持ちで決意したのに、出発の日が近づくにつれ、マラソン大会の時と同じように止めておけばよかったという後悔の念がこみ上げてくる。とにかく今回は添乗員さんも仲間もいない。分からなければ自ら尋ねるしかない。背水の陣…なんて、ちょっと大げさかな。まだ上手く話せる自信はないが、やってみなければ分からない、進歩もないだろう。ともあれ、一週間後に無事に戻ってこれたら、一定の成果だと考えることにした。

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では、ごいさんのニューヨークの旅、ざっくりとだけどご案内しよう。

朝6時半、子供と一緒に家を出る。子供は普段はバス通勤だが、何故か今日は電車で行くと言う。どうやら年老いた爺さんが一人でニューヨークに行くのを多少は心配しているようだ。横浜駅の改札口までついてきて見送ってくれる。こりゃ意地でも元気に帰ってきて父親の威厳を示さなければ…なんてことをちょこっとは考えた。とにかくここからは一人旅。改めて気持ちを引き締める。

空港で待つこと2時間余り、午前11時05分、羽田を離陸。飛行時間は約12時間で、これは思った以上にきつかった。ケネディ空港には予定より30分ほど早く到着。前回は添乗員さんの指示で入国審査もスムーズだった。今回はその時のシステムと若干違っているようで一気に緊張が走る。機械の前で戸惑っているのを見かねた係員がやってきてあれこれ指図してくれてどうにか入国審査をパス。

次の課題はここからマンハッタンまでの行き方だ。イエローキャブは安心感としては一番なのだが、チップも入れて70ドル前後とお高い。日本語ドライバーの送迎車は100ドル。バスは20ドル前後と手軽なのだが、マンハッタンに着いてから多少不便。地下鉄は、エレベーターやエスカレーターがほとんどないので大きな荷物を持っての移動がかなり大変だという。

地下鉄には他にも不安な要素がいっぱいあるというのだが、それでもエアトレインと合わせても8ドルほどと格安なのだ。結局自分はこの格安さを選んだ。いずれにしろ今回は地下鉄とバスを制覇するのも目的の一つだったから、初戦から地下鉄を利用することにした。突然(恒例)の車内でのダンスパフォーマンスはあったけど、これも前回経験済み。意外とあっさりとマンハッタンに着き、ホテルまでもスムーズに行けた。

最初の計画ではチェックイン後にセントラルパークとハドソン川沿いを走るつもりだったが、飛行機の疲れから走る元気が出てこない。結局はハドソン川沿いをのんびり散歩するにとどまった。こうしてニューヨークの一日目が過ぎる。

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