「いずぃなりの里」

毎年春になると、夏の旅行仲間と桜見物をしている。もちろん花よりその後のお酒…なんだけど。昨年は野毛山公園、一昨年は大岡川だったが、今年の桜見物は I 坂さんの別邸すなわち「いずぃなりの里」でやろうと去年の秋に決めていた。ということで、今日のごいさんは仕事をお昼で切り上げ「いずぃなりの里」に向かう。旅行仲間のM橋さんは、S渡さんを連れて午前中のうちに車で伊豆に向かっている。ごいさんは仕事があったので、一人電車で追いかけることになったのだ。三島に着いて駿豆(すんず)線に乗るまでの待ち時間に、100円ピーナッツをつまみにトリスのハイボールをキュッと一杯。これをやらないと旅に出た気にならない。本当は、つまみは崎陽軒のシュウマイがいいのだけど。

午後4時35分、伊豆長岡駅に到着。迎えに来ていたM橋さんの車で目的地である狩野川沿いのさくら公園に向かった。桜では有名な公園なのだが、すでにかなり散ってしまったようで少しさびしく感じた。寒くなってきたせいなのかお客さんの姿もまばらだ。そんな中、かき氷を食べて周囲を賑わせている女子高校生のグループがあった。明るくて楽しそうでいいね。寒くて震えているごいさんはさすがに食べられない。だいぶ冷えてきたので当初の夜桜見物は止めにして、即温泉へ。帰り道、スーパーで買出しをして I 坂さんの別邸に向かう。せんべい汁のお鍋とストーブで焼き上げたピザがなんともうまい。

この「いずぃなりの里」に初めて訪れたのは去年の2月16日、青梅マラソンの前日だった。 I 坂さんを乗せて箱根を越える。その途中で大雪となる。ノーマルタイヤのごいさんは冷や冷やしながらの運転。助手席の I 坂さんは Ipad を取り出しパシャパシャと写真を撮っている。「なんじゃこりゃあ」と思いながらも慎重に雪の上を走らせる。生きた心地がしなかったよ。その時の別邸は購入してまもない頃だったが、すでにあちこちが解体されていてすきま風が入るうえに電気も薄暗く暖房も無いといった有様で人が住めるのかといった状態だった。その後も訪れるたびに何かしら解体されていて、改造しているというより壊している、やがては家全体が…などと思ったりもしたが、久々に行ってみるとどうしてどうして多少なりともまともになってるように思えたから不思議だ。あれから1年かけて I 坂さんの腕も上達したのだろう。さすがに屋根の上のバルコニーは業者に依頼したようだが、そこからの眺めは格別だった。夜空を背景に富士山のシルエットがくっきりと浮かび、その前を三島市の夜景がきらめく。 

I 坂さんの生き方、いいなって思う。でも羨ましいとは思わない。だってごいさんには真似することができないって分かっているから。でもそんな生き方ができる I 坂さんを尊敬している。尊敬できるからずっと友達でいてほしいと思っている。

疲れたのか食べ過ぎなのか、お酒のほうはあまりはかどらなかった。みんな年だからしょうがないよね。なんて納得して4人枕を並べて消灯。時間はまだ11時少し前。5分もしないうちに誰かさんの寝息が聞こえてきた。夏の旅行もこんな感じですこぶる健全なんです。

さて、朝は鶯の鳴き声が目覚めさせてくれるとういうこと。楽しみだ。

 

※ 「いずぃなりの里」に興味を持たれた方は、ぜひ I 坂さんのブログ「いずぃなり」をご覧になってください。

 

写真は、三島発修善寺行きの駿豆線の電車

f:id:goisan:20140404161055j:plain