桜めぐり

朝はやはり鶯の鳴き声で起こされた。障子の向こうから聞こえてくるのが、自然な感じでとてもいい。今日もとてもいい天気になるようだ。富士山の頭には雲がかぶっているがそれもまもなく動きそう。M橋さんの計画では、伊豆高原の桜並木通りを歩くということ。 I 坂さんは奥さんがお孫さんを連れて来るというので今日はここでお別れすることになった。

M橋さんはごいさんの同僚だが年齢的には大先輩だ。しかし車の運転は若者に負けないくらいのダイナミックさを感じさせる。だからごいさんはいつも後部座席にじっとして乗っている。伊豆のくねくねとした道も物ともせずに軽快に走っていく。ごいさんはもうその運転には慣れっこだから、シートベルトをしっかり締めてあっちにころりこっちにころりなんてことにはならない。

途中、大室山の麓にある「さくらの里」に寄ることになった。ここの桜が凄い。いろんな種類の桜がまだ満開の状態で咲き誇っていた。一面が綺麗な芝生で覆われていて、あちこちの木の下では家族連れが桜を愛でながら食事を楽しんでいた。

そこから10分あまりで伊豆高原駅に到着。駅前の駐車場に止めて、桜並木通りを歩く。道はピンクに染まっていてだいぶ散ってしまった感はあるが、それでも道路に覆い被さるように延々と続く桜並木は十分に見ごたえがあった。ピークを過ぎたせいか人通りも少なめでゆっくり眺められたのも良かった。見ごろの頃はごった返しで歩くだけでも大変だっただろう。歩道が狭いので露店は出ていなかったが、その代わりに通りの両側には伊豆高原らしいお洒落なお店が所々にあった。

伊豆高原駅でお土産を買って帰途につく。そこから家に帰るまでにあちらこちらで桜が見られた。この時期ならではの光景だ。あの色合いには派手さはないが心に残る優しさが感じられる。じっくりと1年をかけて花を開かせる準備をする。時期が近づいてくると桜の木全体が桜色に染まってきていよいよ開花となる。そして1週間足らずでそれこそあっという間に散ってしまう。本当に短い時間だが日本中の多くの人を魅了する。

多くの人は桜の花を見て美しいと思う。でも本当は木の中までもが桜色をしているのだという。逆に、木の中までもが美しいから美しい花になるのだとも言える。

やっぱり大切なのは心だよ……って、もう分かってる。

 

写真は、大室山とさくらの里

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