ワールドカップ、代表決定！

昨日、ワールドカップブラジル大会に出場する日本代表の23人が、ザッケローニ監督から発表された。概ね予想されたメンバーだが、大久保が選ばれたのは意外だった。もちろんＪ１の得点王だし実力もあるから当然と言えば当然なんだけど。それでもザッケローニが監督になってからほとんど代表として招集されていなかったから、すでに過去の選手と思っていた。やんちゃで悪童的な時もあったが、年を経てだいぶ落ち着いていいプレーヤーになったと思う。本大会では、ぜひ１点をもぎ取ってチームを勢いづかせてほしい。

ごいさんが特に注目する選手は、ディフェンスの今野、ボランチの遠藤、それにフォワードの香川だ。今野は、背がそれほど高いわけでもないのにセンターバックを任されている。常に手を抜かず全力でプレーするその姿勢が好きだ。今のディフェンス陣には不安定なところがあり、ちょっとしたミスで簡単に失点してしまう。今野にはその辺の修正を期待したい。そして香川だ。個人で点を取れるとしたら彼以外にいない。ペナルティエリア付近でボールを持った時のすばやい身のこなし、そしてシュートに持っていく感覚は、今までの日本人には見られなかったものだ。本大会ではメッシのような活躍をしてほしいと期待している。そしてそのフォワードにボールをつなげる選手として、遠藤の存在がある。ごいさんの一押しの選手である。遠藤に確実にボールが回るような試合展開の時は、日本が有利な状況で勝機も十分にある時だ。逆に、遠藤にボールが回らないと、直接フォワードにボールを送るだけの単調なものとなり、得点するチャンスもほとんど作れないだろう。遠藤は守備から攻撃への間合いを測れる選手だし、チャンスと思えば鋭いスルーパスも出せる。ボールのスピードといいタイミングといい絶妙で正確だ。まだ早いと思えば左右への大きな展開を図る。見ているとオーケストラの指揮者のよう。本田や香川が前で勝負できるのも、長友や内田が左右から攻撃参加ができるのもすべては遠藤の存在が大きい。結果として得点を挙げるのはフォワード陣だが、そのお膳立てをするのが遠藤の役目だ。本大会では、遠藤を中心にした日本らしいパスサッカーで世界を魅了してほしいと思う。

グループリーグ突破は最低目標だけど、次の決勝トーナメントはなかなか厳しい。前回大会を上回るためには、ブラジルをはじめとしてスペインやイタリア、イングランドなどの強豪を倒していかなければならない。世界と比べると日本の力はまだまだの感はある。ただ、わずかでもチャンスがあればゴールをあげるのは可能だ。ボールは丸い。何が起きるか分からない。日本がそれらの強豪国を倒すのを見てみたい。

しばらくはワールドカップに酔いしれることになりそうだ。なんたって世界のスーパースターたちが自分の国のために本気モードで戦うのだからね。日本の試合に限らず、絶対に面白いよ。

 サッカーの聖地・国立競技場（全国高校サッカー選手権準決勝で撮影）