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文化祭への思い

昨日、一昨日と勤務校の文化祭が行われた。きっとこれを読んでいる皆さんにも思い出深い行事だと思う。もともとは文化部の発表の場だ。吹奏楽部や演劇部、合唱部に茶華道部などなどの発表は実に面白いものだ。それでも最近はクラス参加をメインにしないと文化祭全体が盛り上がらないといった雰囲気になっている。

ところで、クラスで希望を採るとたいがい飲食店をやりたいと言う。ただ作って売るだけのどこが面白いのだろう。そこには文化的な物なんか何も感じられないじゃないか。ごいさんはみんなの気持ちを変えよう説得するのだが、クラスの子たちはまずはやりたいという。抽選ではずれたら次を考える、そんな感じだ。ごいさんが高校の時はクラスで飲食店をやるなんて発想が無かったから、どうしてなのかその理由が分からない。

今はどこの学校の文化祭に行ってもほとんどが飲食店や縁日などで溢れている。それでも、地域の人だったり生徒の保護者だったりとかなりの人が来てくれるのは、何ともありがたいことだ。そうやって学校を見てもらえることはとても有意義なんだ。文化祭の時の彼らほど生き生きとしているものはない。今どきの高校生を間近に見て理解してもらえる大きなチャンスの場なのだ。高校生というと迷惑をかける元凶のように思われている方もいるが、本当はそんなことはないということを分かってもらえるチャンスなのだ。

生徒の気持ちを変えることをできなかったごいさんは、お店の内装を工夫することで飲食店をやることに同意する。何よりもまずは参加することが重要だから。ごいさんのクラスでやったもので特に印象深いのは、教室を日本庭園風にしたお団子屋さんだ。池を作り真っ赤に塗った太鼓橋を渡す。水車小屋を作ってそこに畳をひきお茶室風にした。女の子は家庭科で作った浴衣を着て応対する。正にごいさんの好きな京都風だ。一般の人の評判も良く団子もすぐに売り切れ、最後にはお茶だけを無料で提供していた。

こういう場で学び得るものも大きいものがあると思う。いろんな子がいるから平等に参加させるのは難しいのだが、それでも大なり小なりの参加体験は、その後の人生で必ずや生きてくる。勉強ができるだけで何とかなるなんて今はもう簡単には言えない時代だ。

高校を卒業してからも人は成長を続ける。だからこそ高校時代にいろんなことを経験し、いろんな可能性を見つけ出していってほしいと願うのだ。それがたとえ飲食店という出し物でもね。

 

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