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ある一日の授業風景

チャイムの鳴る2~3分前に職員室を出て、チャイムの音とともに教室に足を一歩踏み入れる。全員が着席して迎えてくれるところもあれば、まだあちこちと動き回っているというところもある。当然教科書も出していないし、これからトイレに行くという生徒もいる。学校によってその雰囲気はかなり違う。それでもとりあえず一通りそろったところで出席を取る。

今は男女混合名簿だ。いつ頃からだろう。それまでは男子が先でその後に女子だった。そう言えば、ジェンダーフリーなんていう言葉も流行っていた。家庭科も男女共通履修になった。いずれも導入された頃は違和感があったが、今はそれが当たり前だし、むしろそれを歓迎している。これからは男の子も家事ができなくちゃね。

ごいさんは出席を取る時一人ひとりの顔を見ながら生徒の名前を呼んでいく。空いている席だけ確認する先生や単に名前を呼ぶだけの先生が多いから、顔をしげしげと見られることに最初は生徒も戸惑っている。やがて、ごいさんが必ず顔を見ているんだということが理解されると、生徒も顔を上げてごいさんを見るようになる。会話は無いけどいわゆるアイコンタクト成立だ。それでも目を合わせられないような生徒がいると、調子が悪いのかなあなんて思ったりする。50分の授業では40人余りの生徒全員と言葉を交わすなんてことはできないから、少なくともこの出席を取る時間は、ごいさんにはとても重要な時間なのだ。

さて授業だが、先生によって考え方も教え方もだいぶ違う。小テストなどでガンガンやっていく先生もいるが、ごいさんはどちらかというとのんびり屋だ。まずは数学を苦手とする子たちが気になる。特に高校1年生の時はこの子たちの扱いが大切だ。できないと諦めている子たちから可能性を引き出していくのはなんとも面白い。先生冥利に尽きるというものだ。少なくとも数学という科目を嫌いなままで終わってほしくない。これからもその大切さを分かっていてほしいから。

ごいさんの授業はできる子たちには少し物足りないかもしれない。でもね、その子たちは自ら取り組める子たちなのをごいさんは十分に知っている。もちろんそのサポートは決して忘れないし、そうやって頑張る子は大好きだよ。

1時間目の授業や昼食後の5時間目の授業は、生徒にとって辛い時間帯だ。特に5時間目はお腹も一杯、暖かくてこっくりこっくりが始まる。それでも半目を必死に開けて頑張ろうとしている。笑っちゃいけないけど顔の表情が可笑しい。お昼前の4時間目と6時間目はごいさんがもっとも乗れる時だ。お昼までもう少し、今日の勉強もあとちょっと。さあみんなで頑張ろうよってね。

チャイムが鳴って挨拶して授業が終わる。職員室まで戻ってくる間が反省の時間。ごいさんはたいがい上手くいかず落ち込みながら帰ってくることが多い。放課後に明日の授業の予習をして今日の仕事を終える。

今までずっと毎日がこの繰り返しだった。あんまり進歩しなかったなあ。

 

今日は昼過ぎから雨も降り出し、とても寒い一日でした。f:id:goisan:20141120163310j:plain