誰もいない職員室

今日は土曜日だけど、荷物の片づけをしに学校に行ってきた。実はごいさんは4月から前の学校に戻り非常勤講師をやることになった。本当はここで仕事を辞めて自分のやりたいことに集中しようと考えたのだが、縁あって週に6時間の授業を教えることになったのだ。

片づけの用事は1時間ほどで済んだ。土曜日、日曜日は部活の指導で何人かの先生は来ているものの、職員室には誰もいない。広い職員室に一人きりだ。若い頃は、土日となるとだいたい午前中に部活を終えて、午後は誰もいない職員室で来週の授業の予習や仕事の積み残しを片づけるなどしていた。もちろん特別に手当てが出るわけではない。平日の放課後は部活の指導で自分の仕事がほとんどできないというのがあった。それに何より誰もいない職員室というのが気に入っていたのだ。

学生の頃からそうだった。図書館とか自習室で勉強するのが苦手だった。みんなが頑張っていると頑張ろうという気持ちになれないのだ。仕事もそうだ。自分の仕事はみんなの知らないうちに片づけてしまって、みんなが仕事をしている時にゆっくりしていたい。そんなあまのじゃく的なごいさんだった。

もちろんみんながいても、その気になれば集中してそれに没頭はできる。ごいさんをよく知っている仲間はそういう時に話しかけたりはしない。何を話しかけても耳を貸さないのを承知しているから。でもたいがいはみんながいる時はみんなと話をするのを優先してしまう。世間を騒がせている出来事だったり家庭での子育ての話だったりとありきたりのお喋りだ。話し出したら切りがないのだが、そういう情報交換こそが案外教育には生きてくる。みんなと話をすることで自分を知ってもらうことは大事なことだ。そして、いろんな角度から評価してもらうことはとても有用なことなのだ。

周りに人がいるとついついそちらを優先してしまう。だから、誰にも気を遣わないで済む土日の誰もいない職員室こそ、正に仕事に没頭できる素晴らしい場所なのである。

最近はそこまでの仕事が無くなったから、土日に学校に来るなんて本当に久しぶりだ。机にあるもの、更衣室のロッカーにあるものをすべて袋に詰め込む。それから机の上を濡れ雑巾で丁寧に拭いて綺麗にする。これで次に来る人へのバトンタッチの準備はできた。

今の学校には再任用として2年間お世話になった。近しい仲間もたくさんできて、ようやく居心地が良くなってきたところだけど……今こそ、別れめ……なんだね。

どこに行っても、ごいさんは全力で頑張る……よ。

 

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