なでしこ、ありがとう!

決勝戦、立ち上がりの2失点が大きかった。浮足立っているところでさらに2点。4点差はサッカーの試合では絶望的だ。さすがのなでしこも意気消沈かと思いきや、そこからがやっぱりなでしこらしかった。27分に大儀見選手がクリーンシュートを決める。後半7分にはフリーキックから相手選手のオウンゴールを誘って2点目を挙げる。2点差になるともう分からない。と思ったその矢先に5点目を決められてしまう。普通はここで勝負ありだろう。でもなでしこたちはまだゲームを諦めない。このまま終わりたくない、夢をつなぎたいという必死の思いが伝わってくる。結局は果敢に攻めたものの相手を切り崩せないままにタイムアップ。点差は開いたが、アメリカから2点を奪ったチームはなでしこたちしかいない。その思いはこれから続く子たちに十分に伝わったと思うよ。

グループリーグを1位で通過した時から、決勝戦まで行くことが当たり前のように期待されていたが、大会前の下馬評ではそこまで評価が高いわけではなかった。オーストラリア、オランダ、そして準決勝のイングランドとみんな1点差の勝利だ。むしろ押し込まれているシーンも多かった。それでも忠実にパスを回し動き続けることで相手に競り勝ってきた。安心して見ていられたのは彼女らの懸命な戦いぶり。誰も手を抜かない、最後まで諦めないという戦いぶりがあったからだと思う。

「相手が強かったんだからしょうがない」なんて言葉は何の慰めにもならないだろう。優勝するために戦っていたことは彼女らの流した涙を見れば明らかだ。それでも今回の準優勝は誇りにしてほしい。アメリカを始めどの国も日本を研究していたし、4年前と比べて技術の面でも格段に進歩していた。もちろん体格の差は言うまでもない。その中を本当によく勝ち抜いてきた。ごいさんもそうだけどたくさんの人が感動をもらったと思う。価値ある準優勝であることに間違いない。

来年はリオでのオリンピックがある。そこで勝ち上がるのも相当に難しいと思うけど、また新たななでしこの強さを見せてほしい。今回のW杯で、なでしこを目指す女の子たちがまた増える。底辺が広がれば、なでしこはますます強くなるね。楽しみだ。


ごいさんもボールを蹴り始めてちょうど50年。そうね、今度は孫と一緒にサッカーしようかな。……あっ、今日は七夕だ。カササギさんの出番はあるのかな?

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