天使の歌声を聴いたよ

一昨日の土曜日、同僚のライブを聴きに小田急相模原駅近くにあるライブハウス“TAKE5”へと出かけて行った。いつものようにM上さんから声がかかったのだ。彼は「ほっぴいこうせい」という名で「ちぇこかっぱ」というバンドを率いて活動している。

さて、今回のお目当てはそのバンドにゲスト出演するK手さんだ。彼女はごいさんと一緒に退職した仲間の一人で、彼女だけが再雇用を希望せず新しく自分の道を歩み出した。市民大学講座、ジム通い、それに合唱団と自分を試すようにあれこれとチャレンジしていた。はっきり覚えていないがだいぶ前に、今度シャンソンをやってみようと思うというようなことを聞いた。同時に、その教室に入っていく勇気がないようなことも言っていた。が、ついにそのドアを叩きシャンソンを習い始めた。そして今秋にその発表会があると聞いて必ず行きますよと約束していたのだが、友人の個展と重なってしまいそれを反古にしてしまった。行った先生からはとても良かったという話を聞いてさらに残念に思っていたところだったから、今回は是非ともという思いだった。

1時間ほどたっていよいよK手さんの出番となった。彼女の声が美しいのは職場でも有名で高校の入学試験の時の放送も彼女にお願いしていたくらいだ。今まで歌に縁が無かったのがむしろ不思議なくらいに思える。

最初の曲は「Non ho l'età(夢見る想い)」。聞き覚えのある懐かしい曲だ。ジリオラ・チンクェッティが16歳の時の歌で、自分とは年が違い過ぎてなんて言っていたけど、イタリア語で立派なものでしたよ。

2曲目の「セ・マニフィック」は次の「さよならの夏」という曲が強く頭に入って印象不足になってしまいました。すみません。そしてその「さよならの夏」はジブリの映画「コクリコ坂から」の主題歌。この映画はごいさんも見に行きました。横浜が舞台の高校生の少女「海」と少年「俊」の淡い恋物語。映画の場面を思い出しながら聴かせてもらいました。その透き通るような歌声、とても素敵でした。

最後は「サンフランシスコの6枚の枯葉」というシャンソンの曲。サンフランシスコにやってきた青年がフランスの恋人に送る熱烈なラブレター。彼の思いを込めるように歌うK手さん。ごいさんにもジーンと伝わりました。

まだ歌い始めて1年ほど。だけど、今まで歩んできたのとはだいぶ違うそんな人生を楽しんでいけそう。そして彼女の可能性は無限大に広がっている。何より歌うことでみんなを幸せな気持ちにできるというのが素晴らしい。素敵な道を見つけた彼女、羨ましいな。

なんだかんだと2時間余り。教え子のデュオや学年を一緒に受け持ったあぶちゃんのチェロの演奏も聞けた。M上さんのにこやかな笑顔も見られて大満足。楽しい時間をありがとうございました。

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