10回目のマラソンボランティア

先週の横浜マラソンのボランティアで10回目のマラソンボランティア参加となった。初めて参加したのが2年前の東京マラソンで、10回の内訳は、東京マラソンが3回、湘南国際マラソンと横浜マラソンがそれぞれ2回、他に小さな大会が3回である。

一昨年の記事に書いたが、初めてのボランティアの時の緊張感は半端ないものだった。申し込まなきゃよかった、今なら休むこともできるなんて思ったりもした。何でも思いついたら勢いでやってしまうところはごいさんの悪い癖だが、そうやって自分を追い込まなきゃやらないということも分かっていた。そしてその結果としてたくさんの感動が得られるであろうことも予想はついたのだが、実際にその予想以上の感動を味わって、一気にボランティアの魅力に取りつかれてしまったのだ。

初めてこのボランティアの人たちの活動に目が行ったのは3年前の霞ヶ浦マラソンだった。この日は土砂降りの雨。その中でずぶ濡れになって活動しながら大きな声援を送り続けてくれるボランティアの皆さんたち。30キロを過ぎて歩き出した自分にも優しく声をかけてくれる。ずいぶんと励まされたものだ。それからはどの大会に出てもまずはボランティアさんたちの様子に目が行くようになった。

それにしても、どうしたらあんな笑顔で応援できるのか。荷物の受け渡しの地道な仕事だってそうだ。どんな人たちがどんな気持ちでボランティアをやっているのか。そういうのを自分が体験したらまた走るのが違ってくるんじゃないかとそんな思いを抱いたのだった。少しでも疑問や思うところがあれば行動に移して確かめてみたくなる。せっかちな性格なのだ。

給水や給食を担当しながら、一生懸命にランナーを応援する。まるで自分が走っているかのようだ。大会にもよるのだろうけど、東京マラソンは抽選ではずれたランナーの人たちがボランティアをやっているケースが多いが、でもたいがいはランナーじゃない人の方が多い。そもそもスポーツには縁遠い人もけっこういる。でも応援そのものはそういう人たちの方が純粋で熱いように思う。走ったことのない自分がその思いをランナーに託しているといった感じがする。そして応援することを楽しんでいる。もちろん心から応援しているよ。

コップに注いでくれた飲み物、パンやバナナなどの給食を頂くとき。そして満面の笑みを見てハイタッチするとき。一緒に働いたボランティアの人たちの気持ちを思い出して、ここで負けちゃいけないと思えるようになった。彼らは何の関係もない多くのランナーたちに拍手や声援を送り、ただただ最後まで頑張ってほしいと願っているのだ。

ボランティアを時々やってみることはいいことだと思う。ちょっとしたメンタルトレーニングにもなる。彼らの前では頑張れる、不思議とそんな気持ちになれますよ。

これからも湘南と横浜、それに東京(抽選で当たったら走ります)の3つの大会はボランティアを続けている。いつかこれを読んでくれたあなたのために心から励ましの声をかけてあげたいな。

 

f:id:goisan:20160312143803j:plain写真は横浜マラソンEXPO会場にて撮影。