母と二人で墓参り

お彼岸の中日に恒例の墓参りに行ってきた。今回は妹夫婦が2人そろって風邪でダウン。旦那さんの方は回復に向かっているようだが、妹は床に臥せっていた。部屋に入ったとたん布団をかぶって顔を隠してしまった。こんな弱々しいところを見せたくないとでも思ったか。少しして恐る恐る顔を出してきた。もう60なのにまるで小学生の時みたいだ。熱が38.5度もあるのに医者には行かないという。枕元にはルルが置いてあった。旦那さんもまだふらふらしているようだが看病もしなければならず大変そうだ。

妹の臥せっている様子は初めて見たのだが、けっこう辛いもんだと思った。今回は風邪らしいからこのまましっかり寝ていれば治るだろうけど、やっぱり元気な妹じゃなきゃだめだなあ。寝込んでいる妹を見たらものすごく不安になった。ぼけたり病気になったりそして先に逝くのはやっぱり自分の方がいい。

そんなわけで今日は母と二人の墓参りと相成った。いつものように実家で市販されている2倍の大きさはあろうかというぼたもちを1つ。味が分からないと言いながらも、本当においしくできている。小豆も柔らかく甘さもちょうどいいのだ。小さい時のごいさんは、ごはんの上にあんこをのせて食べるのが大好きだった。母はそれを覚えていてお彼岸以外でも時々あんこを作ってくれる。

朝方は雨がぱらついたが実家を出る頃には晴れ間が見えてきた。墓参りには絶好の日だ。久しぶりに車に乗せたから、またまた車の中での会話が弾む。と言っても8割がたは母が話しているのだけどね。思いつくことを思いつくままに話している。ごいさんは「うんうん」とか「それで」とか軽く相槌を打つだけ。ほとんど聞いているだけなのだが、それはそれで結構楽しいのだ。

お墓に着くと、これまたいつものようにブツブツと独り言を言いながらお墓の掃除だ。掃除が終わったところでお線香に火をつけるのがごいさんの仕事。父親のところと隣のおばさんのところにお参りしたら、今度は横浜にあるおばあさんのところに向かう。今日はどこもかしこも大渋滞。母親が疲れることも心配したのだが、そんなことはなくたくさん喋れて満足している様子だった。祖母のお参りが終わったら実家近くまで戻って遅めのお昼となる。たくさん食べろと言うけれど、もう年なんだからそんなに食べられないよと言う。少しばかり悲しそうな顔をする。

お腹も一杯になって母を実家に送り今日の墓参りは終了。帰りにもう一度妹夫婦のところに寄ったが、妹もお昼を食べられたらしく少しずつ元気になっているようだった。すぐにまた元気過ぎるほどの声が聞けるだろう。よかった。

 

f:id:goisan:20160320110102j:plainお墓の隅っこに咲いている可愛らしいスイセン。秋はここに彼岸花が咲く。