伊豆のI坂さん

28、29日と伊豆にいるI坂さんのところに行ってきた。3年前に1年を残して退職しこの伊豆長岡の地に別宅を購入した。本宅は藤沢の辻堂にあって、平日を伊豆で働き週末に戻るという生活をしている。奥さんは本宅にずっといるので平日は一人で好きなように暮らしているというわけだ。始めの頃に興味もあって手伝いに行った。あちこち手を加えて過ごしやすいものにするのだと張り切っていたが、それは修繕と言うよりも破壊行動に近いような感じだった。おかげで隙間風は入って来るは蚊も入って来るはで大変なことになっている。そんなこんなで3年が過ぎたが、どうにかまだ家の体裁は保たれているようだ。

今回は3本の焼酎を手土産に持って行った。いや、自分も飲むから手土産とは言わないかな。彼は6時半まで仕事だというので、彼のよく行く共同の温泉浴場「あやめ湯」で落ち合うことにした。彼のブログには毎日のようにそこに集まってくる顔ぶれのことが生き生きと描かれている。彼らと話していると時間を忘れるくらいに楽しいのだという。その方たちに会えるかしらという思いはあったのだが、どうやらそれは叶わなかった。

風呂から出て彼の別宅に着いたのが8時少し前。ささっと準備してまずはビールで乾杯。そして持参の焼酎へと移る。彼と出会って15年になるが、二人で本当によく飲んだと思う。長い時で10時間にも及ぶ。ちょっと飲もうで3時間余りにもなる。それがもう何十回と繰り返されてきた。何を話したかなんてほとんど覚えていない。何となく喋っているだけなのだが、それでいいのだと思う。本当の友はそれでいいのだ。余分な口をお互いに挟まない。挟む必要も無いのだ。

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彼といると本当に癒される。話をしていても知識が豊富だから決して飽きが来ない。大学のサッカー部でがんがんやってきた割には、人に対しては本当に優しい。彼の怒ったところをこの15年一度も見たことがない。その割には、一年前に突然退職したりいきなり別宅を購入したりと思い切った行動をする。そんな危うそうな彼の人生を魅力的に思うし、また憧れたりもする。

ごいさんは友達が多い方なのかどうかはよく分かっていないのだが、自分にとって十分過ぎるぐらいだとは思っている。友人は自分に似るとはよく言われることだが、きっと彼らはあまりごいさんには似ていないと思う。みんなそれぞれに個性豊かだ。だからと言って全く違う人種だったらやはり友人関係はできないように思う。ということはやはりどこかに相通じるものがあるんだろうね。

さあぼちぼち寝ましょうかと言って先に2階に上がったI坂さん。片づけをして5分ほど遅れて上に行ったらすでに寝入っていた。大勢の子どもを相手にした慣れない仕事でよほど疲れていたのだろう。遅くまでつき合わせてしまった。友よ、ごめん。

 

写真は、弘法大師が修行をしたという修善寺奥の院「阿吽の滝」。f:id:goisan:20160429104626j:plain