「黒部名水マラソン2016」を走る

5月29日、朝6時半、富山駅前の宿を出て新幹線で黒部宇奈月温泉駅に向かう。そこからシャトルバスに乗って20分。トータル1時間ほどで会場に到着する。さすがに新幹線を利用するランナーは多くない。ごいさんの使った北陸フリーパスはこの区域内の新幹線も乗り放題という優れものなのだ。

今回はDブロックということで真ん中あたりと思っていたら、ブロックは何とKまであった。ゼッケンは申告タイム順のようで、ごいさんは順位的には1,500番ぐらいらしい。でも周りを見るとEやFでも速そうに見える人がけっこういる。思わず胸のゼッケンを隠したくなるけど、今回は背中にもついていた。

スタートは9時。この時点で気温はすでに22℃で、これからまだまだ暑くなりそうだ。もっとも暑いのは覚悟のうえで、そこで弱音を吐かずにどれだけ頑張れるかが今日のポイントなのだ。開会式でQちゃんの元気な声に励まされ、いよいよスタート。10キロ過ぎでQちゃんが待っているというからそれを励みにする。タイムはあまり気にしないが、だらだらしないために一応の目標を3時間45分と考えた。

走り出しはいつものように体が重く、無理やり動かしている感じだ。それでも前のランナーを見て抜けそうだと思うと自然に足が速くなる。ごいさんの悪い癖で知らず知らずに無理をしている。10キロを過ぎてQちゃんを発見。Qちゃんの笑顔に負けないようにこちらも満面の笑みでハイタッチ。今日は両手タッチ成功で喜び倍増。

ここから10キロ余り上り坂が続く。段々の畑が50mに1mの割合で段が上がるといった具合だ。でもこれくらいの上り坂は今のごいさんには一番走りやすい。沿道の声援は他の大会に比べて多いわけではないが、暑い中を一生懸命応援してくれている。手を振ると大きな声で「頑張れ」って言ってくれる。どことなく家庭的な温かい雰囲気だ。

折り返して、25キロを過ぎて黒部川の河川敷に出る。海に向かって下っていくのだが、この辺から疲れが出始めてエイドが待ち遠しくなる。そして37キロ地点のエイドでは楽しみにしていたソフトクリームをいただく。「冷た~い。美味~い。」なんて叫んだら「もう1個どうぞ。」と渡された。でも冷た過ぎてガツガツ食べられない。1個食べるだけで1分も使ってしまった。2個目はさすがに全部を食べる時間は無かった。

そんなこんなでここで使った時間を巻き返えさなければならない。まだ残り5キロもあるが、とりあえず出せる力を出していくことにする。腕を振れば足が出るんだ。後1キロの地点にさしかかった時、右足が攣りかけて一瞬立ち止まる。それまで追いつき追い越せ合戦を続けてきた同じ年代の人が見る見る遠くなっていく。彼もここ数キロ首を傾げて息を荒らげて走っていた。彼の方が絶対先に遅れると思ったんだけど。

すぐに走り始めるが、もうスピードは出ない。そこで考えたのが、沿道にいる人に「ありがとうございます」と先に声をかけ、応援を強要する作戦だ。その応援に助けられ最後の角までやってきた。この角を曲がればゴールまでは残り100mと少し。「やったー、終わりだ~。」と思って曲がった瞬間に右足がまたもや痙攣。今度は激しい、痛い。ビタッと立ち止まる。そこにいた人たちみんなが、大きな声で励ましてくれる。20秒、30秒……。どれくらい過ぎたかな。どうにかみんなの声援で100m分のチャージはできた。懸命のラストスパート。そしてガッツポーズのフィニッシュ。タイムは3時間41分59秒。順位は540位/3,528人。

この大会の感想と前日に行われた「生地のまち歩き」の様子は次回の記事で。

 

ふう~っ、あつい、あつい。水遊びが楽しそう。f:id:goisan:20160529142414j:plain