リオパラリンピック始まる

昨日からパラリンピックが始まった。過去の大会に比べて、今回はテレビでもずいぶんと取り上げられ、だいぶ盛り上がっている感じだ。そんな自分だってこれほどに関心はなかった。これもここ数年マラソンのボランティアをやったりスペシャルオリンピックスの研修会に参加したりしたせいだと思う。障害があろうがなかろうがスポーツに打ち込んでいるアスリートの気持ちに変わりはない。いやスポーツだけではない。一生懸命に生きている人に何ら差はない。そんな思いを強く抱くようになったからだ。

ネットで調べたら、日本には障害者手帳を持つ人が700万人近くいるそうだ。ということはパラリンピックという舞台で活躍できる選手はほんの一握りということになる。選ばれた彼らは恵まれた存在と言えるのか。確かに会社のバックアップがあり、トレーニング環境も整っているのだろう。しかしそれ以前に、突然に手足を失ったり失明したりした時に、生きる希望を失うほどのとてつもなく大きなショックを受けたはずだ。そしてそれを乗り越えてきたという事実がある。それは想像もできないほどに辛いものだったろうし、よくぞここまでと讃えられるべきものではないか。

そんな彼らの活躍を見ることで、同じような障害を持った人には伝わるものがあるのではないか。勇気をもらって新たな希望を見出す人もいるのではないかと考える。いや彼らの素晴らしいパフォーマンスは、健常者の人たちをも惹きつけ大きな感動を与えてくれるに違いない。

さて今回は特に知的障害の方のプレーに注目してみようと思っている。実はシドニーパラリンピック知的障害を偽って出場するという不幸な事件があり、今のところ知的障害の選手の出場が認められているのは、陸上、水泳、卓球の3競技7種目に限られている。今回の日本からのエントリーは、陸上3人、水泳7人、卓球2人の計12人となっている。

彼らの困難なことは、その競技のルールを理解し身につけるということだ。そのためにどれだけの努力を要するかは計り知れないものがあるし、周りの人たちのサポートも相当なものであろう。考えてみれば本当に凄いことなのだと思う。

今朝がたの100m背泳ぎでは津川選手が銅メダルを獲得した。他にメダル候補や若手の選手も多いからまだまだ期待できそうだ。それよりも競技を終えた彼らの顔からは、「スポーツは勝負ではなく楽しむもの」、そんなメッセージが伝わってきそうだ。その表情を見るのもまた大きな楽しみなのである。

他にもう1人、ある方のブログで知ったのだが、女子のフルマラソンに出場する道下選手を応援したい。25歳を過ぎての失明から立ち直りマラソンを始めた。2年前には当時の世界記録を更新するなど実力は世界のトップクラス。小さい体で一生懸命に走っている姿を見たら、きっと誰でも応援したくなってしまうんじゃないかな。

昨日の開会式はオリンピック以上の華やかさを感じた。会場も満員の盛況で、選手やボランティアの人たちの顔もみんな明るく楽しそう。これからがとても楽しみになった。

 

相模大野の伊勢丹くまモンが現れた。f:id:goisan:20160907141158j:plain