初めての競馬体験

一昨日の土曜日にテニス仲間のI山さんとT次さんに誘われて初めて競馬なるものを体験してきた。競馬というとどうにもいい印象がない。新聞を片手に赤ペンを耳に挟んでタバコを吹かし、はずれ馬券を紙吹雪のごとくまき散らす。糸目もつけずに金をつぎ込んで挙句の果てにはしんしょうを潰す、まさに悪の権化のようなイメージしかなかった。そんなわけで、以前からラン仲間のS田さんからも誘われていたのだがどうにも気乗りがしないでいた。ここにきて友人である彼らがそれほどに言うならと少しばかり前向きに考えてOKの返事をしたのだが、それでも実際に行くまでは気が重かった。

場所は府中にある東京競馬場。みんなとは南武線府中本町駅で9時に待ち合わせている。電車から降りるとたくさんの人が食料やら競馬新聞を買い求めてごった返している。これを持っていれば一丁前に見られるだろうかということでごいさんも新聞を購入。駅から歩くこと5分。200円の入場券を買って中に入ると、目の前に巨大な観覧席と緑の空間が広がる。

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最初のレースは10時10分スタート。I山さんとT次さんは早速に新聞を見ながらあれこれと考え始める。ごいさんも勝手の分からないままに2人に聞きながら真似をしてみる。馬券は100円単位で買える。最初のレースは複連という馬券を200円分買ってみたがあっさりとはずれる。T次さんは300円分を買って1,000円の払い戻しがあって、そのお金で生ビールとポテトフライを買ってきた。幸先が良いと喜んでいたのだが、彼が当たったのは結局それだけだった。第2、第3レースもはずれて、第4レースになって初めてワイドという馬券で300円の払戻金を手にした。残念だがこれじゃビールは買えない。

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第5レースと第6レースをパスして1時間ほどの昼食タイムをとる。その後の第7レースははずれ。第8レースはパスして、第9レースで再び400円ほどの払い戻しを得た。次の第10レースははずれ。この日は第12レースまで予定されていたが、我々は帰りの混雑を考えて第11レースで止めることにした。そこでごいさんも最後に大きな賭けに出ることにした。と言っても、持っている小銭の全額で600円だけど。それで200円が戻ってきた。

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一日楽しんで馬券に使ったお金は差し引きして1,000円ほどだった。実際に目にした競馬場はずいぶんと健全なものだった。馬券の販売や換金はすべて自動で整然と行われている。こまめに掃除をする人がいて、トイレも清潔感があるしゴミの散乱もない。客層も広範囲で若い女性も多く、スポーツ観戦でもしているかのような感じだった。ギャンブルであることは確かなのだが、きっと自分のように少ないお金で楽しんでいるお客さんも多いのではないだろうか。

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競馬場の中央のフィールドにある遊戯施設ではたくさんの子供が遊んでいる。芝生で寝ている人もいる。入場料の200円を払えば何をしても基本的には自由。一日をのんびりと過ごすにはもってこいの場所だと思う。ちょっとしたアミューズメント施設よりもはるかに安上がりだ。また来てもいいかと思った。

 

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