奈良マラソン2018(前)

奈良マラソンを走ってきた。今年で3回目になる。申し込んだ頃はこんなふうに足に不調が出るなどとはこれっぽちも考えなかった。9月頃に痛めた左膝をかばうようにしていたせいか最近では右足の裏にも痛みを覚えるようになっていた。それでも神戸とつくばではそれほどの痛みもなく走れたからから、奈良も行けるだろうと考えた。いやそれ以上に奈良を走る気にさせてくれたのは、ブロ友のマルさんが応援に来てくれるということだった。

マルさんと初めて会ったのは2年前のこの奈良マラソンだった。その時には、びあーさんと3人でシューズ円陣の写真も撮った。マルさんは関西の方だから会う機会はまずないが、それでも昨年の京都マラソンで再会した。ここでも話をしたのはスタート前のわずかな時間。いつかゆっくり話しがしたい、それ以来そんな思いがずっとあった。

マルさんの印象は、体全体に優しさがにじみ出ているという感じ。ごいさんと同じくらいの年齢。ブログのやり取りでもう一度一緒にこの奈良を走ろうということになったのだが、彼はわずかのタイミングでエントリーに間に合わなかった。ごいさんにとっては大ショックだった。他に彼と一緒に走れる大会は見つからない。彼も残念に思ったのか、それで応援に来ると決めたようだ。そう、今度こそゆっくりと話ができる。今回の奈良を走る大きな目的はそれだった。

今回のごいさんはDブロック。今の状態ではちょっとおこがましいかもしれない。9時ちょうどに号砲が鳴り花火が打ち上がって、いよいよ奈良マラソンが始まった。5キロぐらいまではいつも通りの混雑が続く。5キロ地点で折り返すと10キロまでは緩い上り坂が続くが、この10キロは53分01秒とまずまずの走りだ。往路ではこの辺りでマルさんが応援しているはずということできょろきょろ探すが結局発見できず。

17キロを過ぎると大きな上り坂が待ち構えている。坂の途中で奈良マラソンの有名人忌野清志郎さんこと今ノ葉狂志郎さんとハイタッチ。熱い応援をもらって一気に坂をかけ上がる。上りきって20キロ地点を通過。この10キロは52分31秒。中間点は1時間51分08秒で通過する。25キロを過ぎて恒例のお汁粉タイム。そうして28キロを過ぎた辺りから始まる長い上り坂に挑む。大きな声援にも励まされてどうにか上りきって30キロ地点を通過。この10キロは54分56秒かかった。

この後、急に右足の裏側に痛みを覚える。この坂道でどたばたと走り過ぎたのかもしれない。一歩を思い切って踏み出せない。今の自分には弱気になる格好の言い訳材料になってしまったよう。少し走っては足を休める感じで時間が過ぎていく。34キロ付近で前方を見たらピンクのシャツが目に入った。背格好からしてバンビさんだと思った。フォームも乱れていないし、このまま行けば4時間は切れるだろう。しばらくは追いかけるように走ったがいつか視界から消えてしまった。

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