引退試合

今日は、朝8時15分に予定通り男子バレー部のインターハイ予選の応援に出かける。朝のうちは昨日の続きのようにどんよりとした雲が覆っていたが、会場に着くころには雲が切れて青空が見えてきた。ちょうど外で練習しているところだったが、ごいさんに気づいた生徒たちがにこやかな顔をして寄ってくる。言葉にはしないが、試合前で少しばかり緊張しているようだ。第1試合は10時から始まった。彼らは第2試合目なので練習をしながら待っているのだ。

前の試合が1時間ほどで終わりいよいよ試合が始まる。1セット目は、いいサーブが決まるなどこちらのペースでゲームが進み、まずはこのセットを先取。2セット目になると相手もミスが減り調子が上がってくる。微妙な判定も影響してか終盤一気に引き離されてこのセットを失う。3セット目に入ってもなかなか相手の勢いを止めることができない。相手のスパイクが面白いように決まる。流れは完全に向こうだ。結局、うちの方は思うようなプレーがほとんどできないまま試合終了となった。キャプテンの子は最初から最後まで大きな声と笑顔とで仲間を鼓舞し頑張っていた。授業なんかではおとなしめの子なのだが立派にその任務を遂行していた。3人の3年生はみんなそれぞれに先輩らしさを出して頑張った。部活を一生懸命やってきたという思いは十分に伝わってきたよ。

負けてその気持ちをこらえている様子を見ているのはごいさんの苦手とするところなので、みんなが次の試合の審判を担当している間に引き上げてきた。次に学校で会うときに声をかけてあげたい。

ごいさんもサッカー部の顧問をしていた時は、毎年多くの3年生の引退を見てきた。引退は必ずある。それでもどこで負けるかは大きい。好きな部活をやってきてそんなに悔いはないだろうと思うのだけれど、土曜日や日曜日それに夏休みや冬休みも無くひたすら練習させてきた。だから最後の大会は一つでも多く勝たせてあげたいと思うのだ。負けて部員が泣いているのを見て、自分のやってきたことへの信念が揺らぐ時がある。彼らの大事な高校生活は本当にこれで良かったんだろうかってね。何年か後にその子たちに会って、高校時代の話題に花が咲く。結婚式にも呼ばれスピーチもさせてもらう。そんな時、やっとほっとするんだ。

今日引退した3年生も悔いることは何一つない。人生の中で大切な思い出となるはずだ。3年間しっかり部活をやってきたことに誇りを持って、これからの青春時代を謳歌していってほしい。

明日からは気持ちを切り替えて、目指す進路の実現に向けて頑張りましょう。

 

写真は、試合の始まるところ。手前がごいさんの学校の生徒たち。

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