王国スペイン、予選敗退

ワールドカップでスペインの予選敗退が決まった。先日オランダに1-5で敗れ、今日またチリに0-2で敗れて2敗となった。同じグループのオランダ、チリが2勝となったため最終戦を待たずに、スペインの予選敗退が決まった。スペインは、前回のワールドカップの覇者であり、現在もFIFAランク1位の最強国である。レアルマドリードバルセロナなどの名門クラブチームを抱えるサッカー王国である。オランダ戦もそうだったが、今日のチリ戦でもスペインらしいところをほとんど見せられなかった。パス回しはするもののゴール前での決定的なパス、そしてシュートまでにはなかなか至らない。ゴール運にも見放されたところもあった。熱狂的な国だから、そのサポーターたちのことを考えると、選手たちのショックはいかばかりであるか計り知れない。ごいさんにとっても、決勝トーナメントでのスペインの華麗なサッカーを見られなくなってしまったのはとても残念なのだ。

さて今日は木曜日ということで、いつものようにごいさんの定休日である。今日は前から床屋さんに行こうと決めていた。前回行ってから約1ヶ月が過ぎる。だいたい月に一度くらいのペースだ。床屋さんは実家のそばにある。就職してからずっとだからもう40年近くになる。ご主人と奥さんの二人でやっている。最近はあまりお客さんが来ないのか、行くとたいがい誰もいなくてすぐにやってもらえる。駅辺りにはチャチャッと安い料金でやってくれるところがあるがごいさんは好きではない。やはり、床屋さんはまったりしていなくてはならない。

小さい頃から床屋さんのにおいが好きだった。あの椅子に座ると必ず寝てしまう。小さい時はそれで床屋の人によく叱られたものだ。「背中をまっすぐにして。」ってね。今でもその癖は変わらないけど、昔のように怒られることはない。小さい頃はいつも坊ちゃん刈りだった。前髪をおでこのところできちんと揃えるやつだ。ごいさんはあまり好きではなかったんだけど、それがその頃の流行だったんだろうと思う。高校生の時に一度だけスポーツ刈りにしてみたことがある。実に似合わないと思った。以来、ずっと普通の髪型だ。床屋さんと言えば、後ろから流れてくるラジオ放送だ。あれはやっぱりNHKなんだろうか。浪曲や落語、それにふるさとのどうたらこうたらなんていうのが流れていたように思う。静寂の中に、ラジオの音と鋏の音だけが聞こえている。それを聞いているといつの間にか寝てしまうのだ。今は、髪を切って、髪を洗って、ひげを剃って、頭を整え、最後にマッサージをやって終了となる。ちょうど1時間だ。ごいさんはその3分の2は寝ている。ご主人も奥さんも無理に話しかけてこない。多分、分かってくれているのだ。

料金3,600円は、そんなこんなで決して高い値段ではない。1ヶ月に1回、子供のころの気分でまったりとした時間を過ごすのが楽しみなのである。

 

写真が、上に登場した床屋さん

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