決勝は、ドイツ対アルゼンチン
ワールドカップもいよいよ大詰め。昨日と今日とで準決勝が行われた。昨日のブラジル対ドイツ戦は7対1の大差でドイツの圧倒的勝利に終わった。やはりネイマールとチアゴ・シウバの二人を欠いた影響は大きかった。「ネイマールのために」を合言葉に一致団結したブラジルだったのだがそれも裏目に出てしまったようだ。前半の11分にドイツのミュラーに先制ゴールを決められると俄然浮足立つ。勝つことしか頭になかったブラジルにとって早い時間のこの失点は大きかった。そして23分、クローゼにワールドカップ最多得点新記録となる追加点を許す。ドイツ相手に2点のビハインドはあまりにも大き過ぎる。ブラジルの選手の誰もが感じたことだろう。その直後に3点目を許して万事休す。サッカーの試合において3点差をひっくり返すことなどほとんど不可能なのだ。ピッチに立っている選手全員いや審判までもが、勝負あったと思ったはずだ。ブラジル選手の放心状態が続く中、ドイツは26分、29分にも加点する。なんと20分台に4点を挙げ、前半を5-0で終了。後半に入ってブラジルの選手はピッチに立ってるのがやっとのようだ。観客の多くも泣いている。終わってみれば1-7というブラジルにとっては記録的大敗となった。地元開催からくる重圧、そしてエースとキャプテンの欠場と要因が重なった。ドイツは確かに強いが、ネイマールとチアゴ・シウバがいなくてもドイツとは対等に戦うこともできたと思う。ブラジルには本当に不幸な一日となった。一方のドイツはますます上り調子である。
さて、今朝はオランダ対アルゼンチンの試合だった。アルゼンチンのディマリアが前の試合で足を痛めて出場できないという。メッシとのコンビであるとともに今大会ではメッシ以上の活躍を見せているからアルゼンチンにとっては大きな痛手だ。一方のオランダはロッペンが抜群の動きを見せているし、ファン・ペルシ、スナイデルも調子がいい。全体的に見ればオランダ有利と思われていたが、双方決め手を欠き結局は0-0のままPK戦までもつれ込んだ。結果は、アルゼンチンGKのロメロがオランダの2人のPKを止めてアルゼンチンの勝利となった。
準決勝の試合を見る限り、決勝はやはりドイツが有利と思える。しかし、ディマリアが復帰し南米代表として大きな声援を受けることでメッシが今まで以上に活躍すれば、マラドーナの大会と言われた1986年以来の優勝も十分可能だ。どちらが優勝するにしても好ゲームになるのは間違いない。
また3位決定戦のブラジル対オランダの試合も見逃せない。ブラジルには気持ちを切り替えて本来の力を発揮し華麗なプレーを見せてもらいたい。
写真は、職場の裏にある小道。静かで気持ちが落ち着きます。