湘南台で友人と

湘南台駅は、小田急江ノ島線の長後駅と六会駅(現在の六会日大前駅)の中間にできた小田急線の中では比較的新しい駅である。ごいさんが中学2年の時だった。その時の国語の先生が、長後と六会の中間辺りに新しい家を買ったのだが、すぐ近くに新しい駅ができて得をしたようなことを言っていたのを覚えている。当然だが、できたばかりの頃は何もなく閑散としていた。もちろん小田急線は各駅停車しか止まらない。それから30年余りが過ぎて、1999年に相鉄線横浜市営地下鉄が相次いで乗り入れた。小田急線も急行が止まるようになって町の開発も大きく進んだようだ。

今日はその湘南台で、2つ前の学校で同僚だったI山さんの声かけで、やはり同じ同僚だったT次さんと3人で急きょ集まることになった。去年の11月以来だから本当に久しぶりだ。彼ら2人はもちろんごいさんの性格とはだいぶ違う。だいたいが似たような者同士が集まったってつまらない。ごいさんが友人としてつき合っている人たちは、おおよそごいさんとは違う性格だし、ごいさんには無い魅力や能力を持っている。一緒にいるだけでいつも得をしたような気分にしてくれる人たちだ。

T次さんはごいさんと同い年だが、ごいさんよりもずっと活発だ。T次さんはすでに自転車で日本一周を果たしている。今日も「日本の海岸線はすべて知り尽くしている。」と豪語していた。昨年は三陸海岸を700キロ余り8日間で走破したとのこと。被災前に走った時に目に焼き付けた美しい光景が今どのように変貌したのか、報道された写真ではなく自分の目で確かめたい、そう思ったからだそうだ。そして遅々として進まない復興を今も嘆いている。ところで、今年の夏は対馬を走るとのこと。本土が終わったのでこれからは島巡りだそうだ。I山さんは国語の教師だが英語も堪能で、今年の夏休みは息子さんと一緒にサンフランシスコに行くとのこと。向こうでは、日本では残念ながら中止になってしまったポール・マッカートニーの公演に行くのを心待ちにしているようだ。

いずれも元気過ぎるお爺さんたちだ。ごいさんにもいい刺激になる。マラソンをちょこちょこっとやってるぐらいではとてもこの2人にはかなわないかな。2人の真似はできないけど2人にはつき合っていきたいから、ごいさん風にもう少し頑張っていかないとね……って思うよ。

 

写真は、相鉄いずみ野線湘南台駅。この時間になると人がほとんどいません。

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