青春18切符

子供から青春18切符の余りをもらった。というよりは、買い取る形なのだが。夏と冬はたいがいそうだ。実はそれを当てにしているところもある。この数年、いつもこんな感じだから、今年の夏休みも初めから予定していた。余ってからなので普通に考えて8月の終わりになる。青春18切符は各駅停車しか乗れないから、日帰りとなると行先もある程度は限られてくる。今回は、ごいさんのお気に入りになっている八ヶ岳小海線甲斐大泉駅にあるパノラマの湯に向かうことにした。

本当は、朝6時50分くらいに出発して、パノラマの湯でひとっ風呂浴びて、帰り道に身延線富士宮駅で途中下車し富士宮焼きそばを食べてこようと考えたのだが、出かけるのが約1時間ほど遅れてしまったので予定通りにはならなかった。

東神奈川から横浜線で八王子に向かう。八王子で中央線に乗り換え、さらに高尾で松本行の各駅停車に乗り継ぐ。小淵沢までは約3時間、そこで小海線に乗り換える。2つ目が甲斐大泉である。ちなみに次の駅が清里になる。パノラマの湯は駅から徒歩5分ほどのところにある。露天風呂からは富士山の絶景が見えるのだが、今日はあいにくの天気で空全面を雲が覆っていて見ることはできなかった。出かける前から承知はしていたのだが、やっぱりちょっと残念。

帰りは、甲府まで同じコースを戻り、今度は身延線に乗って富士に行き、そこで東海道線に乗り換えるというコース。甲府では、甲府市出身の村岡花子が主役ということでNHKの朝の連続ドラマ「花子とアン」で大いに盛り上がっていた。次の機会があれば、武田神社も含めてゆっくり散策してみようと思う。

身延線は単線でしかも39駅もある。乗車時間は約3時間、実に乗りごたえがあった。後半は真っ暗になり外の景色も見えない。電車の中も甲府を出た頃はサラリーマンや一般の人でいっぱいだったが、後半は部活帰りの生徒が時々乗ってきたぐらいで車内もガランとしていた。富士駅に着いた時は、まだ8時を少し回ったぐらいなのだが、もう深夜かと思うくらいに人も少なく静かだった。家に着くまではここからあと2時間余り。横浜が近づくにつれ、自然と家が恋しくなってくる。この感情が旅に出た時のいいところだよね。

長い時間乗っていても、外の景色を見たり、乗ってくる人の様子を観察したりと飽きることは無い。そんなこととダブらせて自分のことも考える。のんびりとした時間だ。とりわけ何か収穫があるのでもない。でも何かあるかもというわくわく感がいい。いつかそういうものに出くわすに違いないと思っている。

切符はもう一回分残っている。さて、次はどこに行こう…。

 

写真は、甲斐大泉駅に入ってくる小海線を走る電車。

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