32年ぶりの同窓会

来月の25日に同窓会がある。同窓会といってもごいさんのではない。ごいさんの教え子たちの同窓会だ。彼らが卒業してから32年になる。節目の50歳である。孔子曰く、そして天命を知る……のかな。ごいさんが、27歳から30歳にかけて受け持った学年の子たちだ。先生になって4年目のごいさんは、この学校に移ってきたばかりだった。この学校もできて2年目。半分以上は新しく来た先生たちで、みんな張り切っていて活気があった。そんな中、経験も少なく器用でもないごいさんは、自分の受け持ったクラスを担当するだけで必死だった。3年間はあっという間だった。「全力で当たれば思いは必ず生徒に通じる。」最初の学校で学んだことだが、ここで実践してそれが間違っていないことを確信した。今でもやり残したことは無いと思えるくらいに頑張ったんだ。ここでの頑張りがあったからこそ退職まで生徒と一緒に歩んでこられたのだと思っている。

去年の3月に、受け持ったクラスの子たちが集まってくれて退職を祝ってくれた。先生になっている教え子に誘われて二人で飲むはずだったから、飲み屋に入って椅子に座った瞬間にあちこちでクラッカーが鳴ったのには驚いた。満員の店内はみんな教え子たちだった。まったくのサプライズで本当に感動した。興奮もした。30年振りだし初めは誰が誰だか分からなかったが、30分ほどすると少しずつ記憶が蘇ってくる。みんな素敵に成長していたよ。きっと辛いこともあったのだろうけど、みんなの顔は輝いていた。卒業して30年間を確実に生きてきたという証が顔の表情に現れていた。それを見て、ごいさんはまたまた感動。泣きたいくらいだった。

今回は全体の同窓会だそうだ。32年ぶりに一堂に会する。きっとみんな楽しみに集まってくるだろうし、そうであってほしい。みんながこの時を懐かしんでくれればくれるだけ、先生たちも頑張っていい学年を作った証拠なんだと思うから。ごいさんも嬉しい。

ごいさんも招待を受けたが、欠席の返事を出した。翌日が島田大井川のフルマラソンでこの日はすでに静岡に行っている。こんな大事な日にマラソンはないだろうよ。教え子とマラソン、どっちが大事なの? ごいさんも迷ったけれど、結局走るほうを選択した。みんなにはまた会えるさ。それに同窓会はあくまで生徒お互いが主役なんだ。ごいさんも自分の同窓会で先生を招待しているからそれも分かるんだ。いろいろ考えたんだけど、今回は欠席することにした。 まとめ役のI井さん、ごめんなさい。

一生懸命走ってきます。

 

写真は、マンションの屋上から撮影。ランドマークが煙突のよう。

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