「09の会」

昨日は、「09の会」の飲み会があった。2009年に入学してきた生徒の担任の先生たちの集まりだ。場所は茅ケ崎にある「なんどき牧場」というレストラン。このお店の名物は、今年の「かながわフードバトルinあつぎ」で金賞を受賞したというあの「茅ケ崎メンチ」。下の写真のように、カラッと揚がった衣の中にお肉がたっぷり入っている。小さめだがボリューム満点だ。

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実は、このお店の女将さんが仲間のS本さんの教え子なのだ。S本さんは体育の先生でずっと女子バレーボール部を見ているのだが、女将さんは高校生の時にキャプテンだったという。道理で、礼儀正しくしっかりしている。

ここで会の仲間を簡単に紹介させていただく。まずは学年主任だったT金さん。「言葉のキャッチボール」が口癖だ。もっとも、ごいさんは暴投ばかりしていて困らせていたようだ。年の順にいくと、次がごいさんになりその次がS野さん。社会の先生でこのグループの旅行計画の立案者。知識が豊富で一緒にいると学ぶことが多い。その次に先日の記事でも紹介したT岩さん。この会のまとめ役。上品で物静かな英語の先生です。そしてS本さんとなり、後は若手の3人。物理のA川さんは、飄々としているが、熱血漢で真面目な先生だ。朝7時前には出勤しているという。時間がある時は、一人籠ってチェロを弾いている。それからM井さん。小さい時にブラジルから日本にきて、言葉が分からず相当に苦しんだようだ。どうしても学校の先生になりたくて、大学に進むために高校では1番の成績を取ったという。それくらい頑張り屋で素敵な先生なんだ。最後はこのブログにも何回か登場しているK子さん。ごいさん達から見れば可愛い一人娘のような存在。

高校の3年間の生徒の変化というのは目覚ましいものがある。担任の先生も状況に応じて対応の仕方を少しずつ変えていく。甘えてばっかりの1年生にはより丁寧な指導。2年生は学校の中心だ。行事や部活動に熱中する一方で、受験などの緊張感が薄いから、気持ちが緩む時でもある。ここはしっかり抑えないといけない。そして、進路を決める3年生。精神的な不安も高まってくるからその辺りを落ち着かせながら頑張らせていく。そうやって、みんなの進路が決まり3月の卒業式を迎える。

卒業させる時は、なんとも言えない感動がある。ごいさんはこの時が7回目だったが、それは先生としての最後の卒業式だった。3人の若い先生にとっては初めての卒業式だったから、きっと一生の思い出になったに違いない。卒業式が終わって教室に戻り、生徒から花束やメッセージを受け取って思わず涙してしまうというのはよくある。担任として3年間を過ごすというのはそれほどの思い入れも必要だということなのだ。

偶然に出会った8人が、3年間を一緒に持ち上がり生徒を育て卒業させていく。3年間というスパンは決して短い時間ではない。いろんな議論を積み上げ一つ一つを乗り越えていって、そして卒業式当日を迎える。そんな思いを共有した8人が集まればいろんな思い出に花が咲き楽しい時間が流れる。

それにしても昨日は花を咲かせ過ぎてしまった。う~ん、ちょっと二日酔い……みたい。

 

写真は、茅ヶ崎駅。発車メロディは、サザンの「希望の轍」です。

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