新年度、始まる
今日から世間一般、新年度が始まった。朝の電車には黒いスーツを身にまとった新入社員の子たちがいっぱいいた。就活を頑張って目指す会社に入ったのだろうか。かなりの厳しさを乗り越えて勝ち取った内定。なんかその若いエネルギーを今更ながらに羨ましく思う。この子たちの5年後10年後の姿はどうなっているのだろう。生き残るのも大変だ。大手の会社に入ったって安穏とはしてられない。毎日が競争原理だ……なんて考えて、またまた先生の悪い癖が出てしまう。
そんな新入社員の子たちと一緒の電車に乗って、ごいさんも今日は新しい職場に行ってきた。新しい職場といっても2年前まで働いていた前任校である。今年は働かないことに決めていたのだが、週に6時間の講師をやらないかという話が、2月の終わりにラン仲間のS田さんからあった。「働かないとボケるよ」と妹から口うるさく言われていたこともあり、少しぐらいならいいかと考えて引き受けることにしたのである。
前任校を退職してまだ2年なのだが、事務の方を含めて職員の半数近くが変わっている。私立の学校と違って公立の学校は職員の出入りが激しい。もちろん全く知らない所に行くのと比べればはるかに心穏やかである。それでもなんか不思議な感じだなあ。2年前まではここで普通に毎日8時間働いていたのに、ずいぶんと心境が違う。これが非常勤講師の気分なのだろうか。教えることだけに集中できるというのは本当に素晴らしいことだ。それだけ学校の先生は教える以外にたくさんの雑用をこなして忙しいということ。ごいさんは、水曜日に2時間、金曜日に4時間教えることになった。
さあ新年度のスタートだ。仕事を減らしたし、今までに比べて自分の時間もたくさんできるはずだ。これで何もできませんでしたでは済まされない。やりたいことを絞って、この1年間は自分自身のために精一杯頑張ってみたい。
今日はエイプリルフール。でも上に書いたことは嘘じゃないからね。それにしても、去年も書いたけど世間では昔ほどに騒がれていない。ごいさんも何をするでもなかったけど。エイプリルフールだからと言って先生が生徒に嘘をついたらけっこう大きな社会問題になっちゃうのだろうな。最近は、みーんなみんな心にゆとりが無くなっている。
今の若い先生はみんな真面目で大人しい。それに教育委員会の管理も厳しく、目立った行動はできないようなシステムにもなっている。世間の教員への風当たりがだいぶ強くなっているからしょうがないんだろうけど。
でもそれじゃあ何か物足りないんだよなあ。
写真は、職場の4階の職員室から撮影