パラカップ ~ 雨の中のボランティア ~
昨日は、多摩川で行われたパラカップというマラソン大会のボランティア活動に参加してきた。前日の予報では曇り時々雨。雨にならないことを祈ったのだが、朝起きた時にはもう小雨が降っていた。会場の古市場陸上競技場に着く頃には、雨の勢いはだいぶ強まっていた。それでも選手の受付が始まる8時頃には雨が上がってくれて、このまま一日持ってくれないかと願ったのだが。
今日の仕事は会場内での誘導の仕事なので、ずっと外での立ち仕事だ。ハーフマラソンが午前と午後に分かれて行われるので係りの仕事も2倍である。いったん止んでくれていた雨だったが1時間ほどしてまた落ちてきた。しかも次第に強くなってくる。カッパを着ているので上半身は濡れないのだが、足元特に靴がびしょびしょになって足先がどんどん冷たくなっていく。ランナーの人たちから「大丈夫ですか」、「風邪、引かないでくださいね」と優しく声をかけられてまたやる気を出す。笑顔だって絶やすわけにはいかない。
先日の三浦マラソンや一昨年の霞ヶ浦マラソンは、どしゃ降りの雨の中だった。けっこう寒い思いをしながら走ったのだけど、ボランティアの人たちはそれ以上の辛さを味わっていたのだと思った。それなのにそうとは思えないくらいの元気な声で励ましてくれていたのを思い出す。彼らだけではない。私設エイドでいろいろ作って待っていてくれたお爺ちゃんやお婆ちゃん、それにランナーがみんな通り過ぎるまで傘を差しながら応援してくれていた人たちもだ。
あの時は、何でこんな雨の中を走らなきゃいけないんだなんて自分のことだけを考えていたのだが、その時のボランティアの人や応援してくれていた人たちの思いや辛さが、今日の体験でようやく分ったよ。もちろんこれからの大会でも雨は降ってほしくないけど、雨の大会になったら違った気持ちで走れそうだ。
昨日集まったボランティアの8割ぐらいは20代から30代前半ぐらいまでの若い世代だった。こういう世代がボランティアの経験を積んでいくことはとても有用だね。初めての人も多数いるようだが、先輩に混じって懸命に頑張っていた。多少の雨に負けていない。声を限りに叫んでいる子もいる。あちこちと走り回っている子もいる。やっぱり若いっていいよ。いろんなことを学んで素敵なボランティアになってほしい。
4時近くになってようやく解放される。何ともだけどこの頃になってようやく雨が上がる。ステージ前でボランティアスタッフに向けた感謝式が行われ、フィリピンの子たちが作ったという首飾りをかけてもらった。なかなか素敵な出来栄えだ。この首飾りを見るたびに今日のことを思い出すだろうね。
この大会は世界の子どもたちを支援することを目的に開催されていて、収益金のすべては世界の子どもたちに届けられているという。こういう有意義な大会はこれからもますます盛んになっていってほしいものです。そのためにも若い人たちのサポートが必要なんでしょう。
昨日は、若い人とのギャップにも負けずに、雨の中を必死に頑張ったごいさんでした。
写真は、フィリピンの子たちの挨拶(上)、青い地球にハイタッチをしている(下)