女子W杯 スイスに1-0で勝利
女子ワールドカップサッカーカナダ大会が、6月7日(日本時間)から始まった。4カ国ずつ6つのグループに分かれて予選リーグを行い、グループ2位までと3位の中の上位4チームが決勝トーナメントに進出できる。日本はC組で、スイス、カメルーン、エクアドルと一緒だ。日本がC組1位で突破すると、優勝候補と目されているアメリカとドイツは、それぞれD組1位、B組1位で出てくるだろうから、日本は決勝までこの2チームとは当たることはない。会場移動などでもかなり有利らしいので、日本としてはどうしても1位突破を目指したい。
2011年の前回のW杯に続いて2連覇なるか。あれから4年。各国もかなりレベルを上げてきているし、日本のプレースタイルや選手についても十分に研究されている。前回のようなわけにはいかないだろうけど、なでしこたちならやってくれそうな予感がする。
日本の女子サッカーの底辺も広がっているように思うのだけど、今回の代表には若手の選手があまり選ばれていない。もっと選ばれても良さそうにとも思うのだけど。もちろん大儀見選手や宮間選手、川澄選手、岩清水選手たちは頼りになる存在だ。そして澤選手。体力的には1試合は持たないだろうけど精神的な柱として重要な存在だろう。全体的に年齢層が高くなった感はあるが、今はそんなことも言ってられない。彼女らはまだまだ元気だし、なにより経験豊富だ。マラソンだって、女子の方はある程度の年齢になってもまだまだスピードの上がっている選手はたくさんいる。
そして今日、いよいよなでしこの登場である。対戦相手は、スイス。ヨーロッパではかなりの実力があるチームと言われている通り、厳しい戦いになった。少しずつペースを掴みながらも攻めあぐねていた日本だが、前半27分に安藤選手が相手GKに倒されて得たPKをキャプテンの宮間選手が左サイドに丁寧に決め、1点をリードして前半を折り返す。
後半に入るとスイスも積極的な攻撃を仕掛けてくる。特にバッハマン選手のドリブル突破は男子顔負けで実に驚異的だった。日本は再三のピンチを全員でよく守りきり、どうにか勝点3を獲得した。次の相手のカメルーンも調子が良さそうなので、ここでしっかりと勝てたことはとても良かったと思う。
個人的には、川澄選手の出番が最後の5分ほどしかなかったのが残念。彼女の最後まで手を抜かない献身的なプレーはこのチームにはなくてはならないものだと思うから。これからの活躍を期待したい。そういえば前回も初めはベンチスタートだったね。準決勝のあの芸術的なロングシュート、思い出しますよ。
因みに次の試合は、6月13日(土)の午前11時(日本時間)からのカメルーン戦です。
川澄選手が試合前に書いたコメント。感動しました。
「大切なことは相手をリスペクトして全力でぶつかること。そして最後は勝つ!!
勝った方が嬉しいし。でもそれ以上のモノが見えるときもある」