高知龍馬マラソン (前編)

先週の土曜日から昨日まで高知に行ってきた。日曜日に行われた「高知龍馬マラソン」を走ってきたのだ。いや本当は坂本龍馬の故郷を一度は訪ねてみたかったと言うべきか。そう、ずっとずっと昔からの夢だった。昨年の10月終わりに大会の募集が延期になっているのを偶然に見つけた。これも何かの縁。龍馬にはいつか会いに行きたいと思っていたからもうこの時しかないと思った。島田大井川のマラソン大会でも念願のサブ4を達成して自信も持てていた時だったから勢いで申し込んでしまった。

土曜日の朝一番の飛行機で高知に向かう。窓側の席で富士山がよく見えたのだが、高知はあいにくの雨だった。連絡バスが市内に近づくにつれ、雨は強さを増してくる。ホテルに荷物を預けて受付会場の中央公園へと向かう。受付開始は午後1時からなので、はりまや橋付近で時間を潰す。晴れていれば高知城の見学を予定していたのだが、雨は激しくなる一方で歩くどころではない。そんなどしゃ降りの中でもボランティアの方たちは懸命に働いている。テントの下のステージでは小学生がこれまた懸命に踊ってランナーを激励している。本当にありがたいことです。雨がさらに激しくなったのと気温が下がってきたこともあり3時のチェックインに合わせてホテルに戻る。靴もズボンもびしょびしょで再び出かける気も失せてしまったので夜はお弁当で済ますことにした。

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当日の朝は少し肌寒いくらいだったが、天気予報では日中は20℃まで暑くなるらしい。7時半にホテルを出て8時少し前に会場に到着。早速に荷物を預けて少しばかり入念にストレッチを行う。今回のゼッケンは2900番台でCブロックからのスタート。どうやらゼッケンは申告タイム順らしい。周りにはDやEの人もたくさんいるがみんな格好も決まっていていかにも速そうだ。アップの段階から元気に走り回っている。う~ん、比べて自分のひ弱さを痛感する。自分がCでいいのかな。思わずゼッケンを隠したくなる。

8時35分にブロックの入口が閉鎖される。改めてCブロックにいる人たちを見回してみる。やっぱりみんな屈強のランナーだ。いやでも緊張感が高まる。いつもは手を抜いている心臓が活発に動き始めてすでに脈拍は100に近い。情けないほどに精神力が弱い。

でも今日を頑張らなければ龍馬に会いには行けないな。「駆け抜けよう、1万人の龍馬たち」のスローガンの通り、今日はごいさんも龍馬になるぜよ。これまた実に単純なごいさん。気持ちを切り替えるのも早いもんだ。今日の目標は自分の今ある力を試すこと。「自分を今一度せんたくいたし申し候」だ。

そして15分前、スタート地点への移動が始まった。