横浜高島屋のご案内
ごいさんはよく横浜駅周辺を歩きに行く。大勢の人に混じっている時になんとなく自分の存在を意識したりできるからだ。行き違う人を観察しては、そこから自分勝手なストーリーを作り出す。そんな感じで2~3時間、ブラブラする。
ごいさんの寄る場所はだいたい決まっている。まずは本屋さんのはしご。それからヨドバシに行って、最後に横浜高島屋となる。ここはごいさんの一番のお気に入りの場所だ。もちろんお値段は高いのでたいていは見るだけ。そんな高島屋さんを今日はごいさんふうに紹介しようと思う。
地下2階には食料品売り場がある。高島屋で食料品ってあまりイメージがわかないんだけど、どういう人たちが買っていくのかな。
そして地下1階はお菓子や惣菜売り場。手土産用のお菓子はいつもここで買う。でも正直言うとお菓子のバリエーションは東口のそごうの方が上かな。惣菜はまた格別に美味しそう。実は、うちの奥さんは惣菜は高島屋でしか買わない。よく分らないけど強いこだわりがあるみたい。
1階から4階まではご婦人関係の物ばかりで行ったことがほとんどない。5階もそうなのだが、ここにはスポーツ用品と旅行用品を扱っているお店があるので時々立ち寄る。いいものが置いてあるのだろうけど品数が少ない。スポーツ用品はやっぱりスポーツショップだね。
6階は一番利用するフロア。文具では伊東屋が入っている。いろんな文具を見るのはけっこう楽しい。靴屋さんも楽しいね。こんな靴を履いたらどんな自分になるだろうなんて想像してしまう。スーツはここ何年も買ったことがない。子供服売り場にもたくさんの人がいる。子供にいいものを着せたいという親心、いやいやジジババの心だね。
7階は日用品関係。その中で最も興味を惹かれるのが、陶磁器とガラス食器類。お皿や器を見ているだけで幸せな気分になる。いろんなメーカーがあって、誰かに贈り物と言えば、だいたいここで買う。
8階はレストラン街。でも、高級レストランばっかり。だからこの階に子どもの声は聞こえない。いらっしゃるのは上品そうなお年を召されたご夫婦とかかしら。ごいさんがこのフロアを気に入っているのは、たくさんのソファがあって気軽に休める広い空間があるからだ。あちこち歩いてきて疲れたらゆったりと一休みできる。とても心地よい。
最後に屋上だが、ここには昔ながらの子供の遊具施設がある。自分たちの小さい頃を思い出して懐かしい。
30年以上前、生徒がこの高島屋に就職した時、どんな様子で働いているか見に来たことがある。せっかくだからスーツでも買おうかと5万円ほど持ってきたけど、それじゃあ足りなかった。結局買ったのはネクタイだった。
高島屋は好きだけど、お値段がいいからめったに買うことはない。ただ、高島屋で買ったというだけでちょっとだけ気持ちがリッチになる。このちょっとだけが次も頑張ろうという気にさせてくれる。次は何を買おうかなんて思いながら頑張れるのだ。横浜高島屋は、ごいさんに夢を持たせてくれたそんな場所なのです。今でも高島屋で買い物をする時は、ワクワクしている子供ような気持ち……かな。
屋上の遊具施設(上)と高島屋の屋上と結ばれているジョイナスの森彫刻公園(下)