黒部名水マラソン ~ 前日編 ~
昨年の暮れ、走るのが少し面白くなってきた頃、この黒部名水マラソンを見つけた。瞬間、黒部ダムのことが頭に浮かんだ。それに案内をよく見たらQちゃんもやって来るらしい。前日には「生地のまち歩き」をするとのこと。身近に会える絶好のチャンスかもしれないと考えたら、その日のうちに申し込んでいた。
ネットで調べたら、「生地は黒部市の海辺の町で、黒部川扇状地の伏流水がいたるところで湧き出している。この湧水を地元の人たちは「清水(しょうず)」と呼び、そのきれいな水を守りながら、水とともに暮らしている。」とあった。確かに、どこか懐かしさのある町並みは、歩くだけで癒される、そんな雰囲気を醸し出していた。
生地に着くとほどなくしてQちゃんが現れた。一緒に歩くには申し込みが必要だったらしいのだが、どうやら紛れ込んでも大丈夫らしい。Qちゃんがみんなと楽しげに語らいながら歩いて行く。通り道にあるお店に寄っては、そのお店の宣伝やら何やらと話しかける。それを聞いていて、話がとても上手になったと感心した。だいたいそれらの言葉からは嫌味なことが一つも感じられない。きっとふだんからそういう子なのだろうと思った。まち歩きの半分を終えたところで、前日受付のために会場に向かうことにする。
実は本来のお目当ては受付会場で行われるQちゃんのトークショーだった。少し早めに並んだおかげで座れたが、立ち見の出る盛況ぶりだ。この子がエチオピアやケニアの選手を抑えて一番になったのかと思うと本当に感慨深い。内容も翌日の本番に向けて役立つものが多く、たくさんの元気ももらった。まち歩きとトークショー、お得感一杯でした。
さて、走り終えての感想だけど、正直来年も走ってみたいと思える素晴らしい大会だった。会場でのトイレや荷物預かり、それにエイドでの給水など、何のストレスも感じなかった。これほどまでに整然と運営された大会は初めてだ。コースも、街中や河川敷を走ったり海を眺めて走ったりと変化があってけっこう楽しめる。応援してくれている皆さんは、ほんわか温かく家庭的な雰囲気だ。季節的には記録を狙うのは難しいけれど、大いに楽しめる大会だと思う。楽しむというのは一番大事なことだもんね。
今回も、スタッフの皆さんたちには本当にお世話になりました。頭からバシャバシャとこれでもかというくらいに水をかけてくれたボランティアさん。おかげで生き返りました。本当にお疲れさまでした。そしてとても素晴らしい大会をありがとうございました。