「撃沈」という勲章? ~ かすみがうらマラソン ~
ごめんなさい。今日は長文になります。適当にお読みください。
一昨日の日曜日にかすみがうらマラソンを走ってきた。いつものようにS田さんとY村さんが一緒だ。これで5回目となる。沿道の人の応援風景だったりたくさんの私設エイドがあったりとフルマラソンの楽しさを初めて教えてもらった大会である。とても素敵な大会なのだが、いつも30キロあたりから失速してしまい最後はヘロヘロになってフィニッシュするという、レースそのものは苦しいイメージしかない。
横浜6時51分発の上野東京ラインに乗って上野で常磐線に乗り換え土浦に8時37分に到着。はてブロランナーさんの集合が9時30分にあるというのでさっさと着替え、仲間の2人に事情を告げてその場所に急ぐ。すでにMacRunさんとfuruhon-yaさんがいて後からICHIZOさん、しろくまさんがやってきた。furuhon-yaさん以外は初めてだが、皆さん揃って速そうな出で立ちだ。MacRunさんとのブログのお付き合いはずいぶんと長いけどお会いするのは初めてで何とも感動的だった。時間がなくて皆さんともあまり話せなかったけど、お知り合いになれただけでも嬉しい。ということでシューズ円陣をして解散。みんなの健闘を祈る。
かすみがうらのコースは前半にアップダウンが何回かあって後半は霞ケ浦沿いに真っ平らな道を延々と走るというものだ。前半は多くの人に紛れて何とかアップダウンを乗り切れるのだが、それが後半になって足に響いてくる。おまけに今日は気温が高くなると予想されている。すでにスタートを待っている間にも十分に暑さを感じて、ある程度の覚悟はしたのだけど。
10時ちょうどにスタートの号砲が鳴る。Bブロックのごいさんは1分21秒遅れでスタートゲートをくぐる。最初の10キロは50分24秒とほぼ予定通りだったが、早くも喉に乾きを覚えて給水ごとにかなりの飲料を摂取するようになっていた。それでも20キロまでの10キロを51分42秒、中間地点を1時間47分54秒で通過したのでこれなら3時間40分台は十分可能なはずだった。
この頃は水分を摂ってもすぐに喉が渇くのでまた水分を摂るといった状態で、そのうちお腹の調子が悪くなってくる。トイレに2度ほど立ち寄ったが、ますます脱水症気味となり足に力が入らなくなってきた。27キロ辺りで4時間のペーサーにあっさりと抜かれる。ここで「棄権」という2文字が頭に浮かんだが、とにかく完走を目指すことに気持ちを切り替えた。それからは止まっては走れるだけ走ってまた止まるの繰り返しが始まった。
30キロまでの10キロは68分47秒。これでも上出来のタイムかな。残り4キロ地点ではあのロッキーおじさんから元気をもらって気持ちを奮い立たせる。40キロまでの10キロは75分21秒。ようやくラスト2キロとなった。最後の1キロになると応援の声が一層大きくなる。そしていつもより大きな嬉しさを感じながらフィニッシュを迎えた。タイムは4時間20分08秒。ごいさんのフルマラソンでのワースト記録だ。なのに順位を見たら13,962人中3,559番。「えっ」と思った。
着替えて仲間と合流したのはもう4時だった。何も飲めないかと思ったけど、ちゃっかり冷たいビールが本当に旨かった。でもその後の食事はほとんど喉を通らず、回復したのは翌日の昼になってからだった。後になってMacRunさんやfuruhon-yaさんが撃沈したことを知った。S田さんに「みんな撃沈したみたいだ。」と言ったら、「俺は絶対に撃沈なんてしないよ。頑張らなければ撃沈はないのだ。俺はそんなに頑張ったりしない。」と変な威張り方をしていた。でもこの一言には妙に納得。今まで撃沈というのはみっともないものと思っていたのだが、その前に頑張っていることが前提なのか。だから「撃沈」という言葉は、頑張った人だけに与えられる勲章なのだと。
ということでごいさんも見事に撃沈しました。応援してくれた皆さまやボランティアの皆さまには笑顔も見せられずごめんなさい。本当にありがとうございました。