壊れてしまった電気ポット

水曜日、長年使ってきた電気ポットをちょっとした不注意で壊してしまった。たまには綺麗にしなければとポットの洗浄をしてみたのだが、終わってお湯を沸かそうと電源を入れたのにうんともすんとも言わない。実は洗浄を終えて中を水洗いした時に、ポット全体を水につけてしまったのだ。注意書きにはそれは故障の原因になるからやってはいけないとちゃんと書いてあった。

水が中に入ってしまったなら乾かせば直るかもと考えてドライヤーを当ててみた。そうしたらどうにかスイッチが入ってお湯が沸きだしたのだ。ほっと胸をなでおろす。ところが問題はその先にあった。お湯を出すための解除のスイッチが機能しなくて、お湯を注ぐことができないのだ。一晩待ってみたが、こちらの方は結局復活しなかった。

改めてしげしげとポットを眺めていたら98年製と書かれてあるシールが目に留まった。もう19年も使っていたのかと思ったら妙に感慨深い思いに駆られて、一層の愛着が込み上げてきた。こんな形で壊してしまったのがいかにもポットに申し訳ないと思えてきた。19年もの間、なんの故障もなくしっかり働いてきてくれたというのに。

さすがに修理ということは考えず、新しいものを買いに行った。19年が経ってもポットって形も性能もそれほどには変わっていないようだ。新しいポットとのこれからまた長いおつき合いが始まると思うと、ちょっと楽しみにも思えてくる。何気ない日々の何気ない感情。記事にするほどでもないのだけど、このポットの件はごいさんにとってちょっと記憶にとどめて置きたい出来事だった。

そういえばポットより古い電子レンジがまだ健在だ。毎日毎日、チン、チンとよく働いてくれている。感謝して大事にしなきゃいけないね。もう単なる「もの」とは思えない。

 

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