第1回奥州きらめきマラソン
日曜日に、岩手県奥州市で行われた第一回奥州きらめきマラソンに参加してきた。かすみがうらマラソンで調子を崩してからその後の走りもパッとせず練習にも身が入らない。おまけに当日の気温が28℃にまで上がるという。この大会を申し込んだ頃は多分に調子が良くやる気もあって、シーズンオフのエキシビションレースとして楽しめるんじゃないかという軽い気持ちだった。しかし今の状態を考えるとどうしたものか。結局は出かけていったのだが、ここまで自信が持てなくてレースに臨むことなんて今までなかったように思う。
前日に一関のホテルに泊まって翌朝6時44分の電車で前沢駅へと向かう。すでに太陽が煌々と輝いている。スタートの8時半の気温が24℃で、この後どこまで上がるか分からない様相だ。エキシビションレースという位置づけだから楽しむのが目的だが、少なくともかすみがうらのリベンジは果たしたい。欲を言えばサブ4でフィニッシュしたいところなのだが。
8時半、号砲が鳴る。農村地帯なので人がたくさんいる感じはないが、あちらこちらで家から出て旗を振り声を出して応援してくれている。都市型とは違ってこれもまた温かさがあって嬉しいものだ。全体的にはお爺ちゃんやお婆ちゃんぐらいの人が半分以上いたんじゃないだろうか。この大会をいかにも楽しみに待っていた、そんな感じのにこやかな応援風景だった。気温は時間と共に確実に上昇しているようだ。応援してくれる人やボランティアの人たちは本当に大変だったと思う。自分たちは好きで走っているから我慢もするが、声を振り絞って応援してくれる皆さんには本当に頭が下がる思いだった。
いざ走り出してみると気温が高いものの多少空気が冷たくて意外と走れるという感じだった。今日はあまり時計を気にしていなかったが後で確認してみると最初の10キロは51分23秒。次の10キロが51分03秒。いつものペースと変わらない。けっこう沿道の人ともハイタッチを交わしたりして楽しく走っていた。それでもやはり25キロを過ぎた辺りから暑さを意識するようになる。30キロまでの10キロをどうにか53分27秒で凌いだもののもう限界に近い状態になってきた。体の方も飲み物を受け付けないなどの熱中症的な症状が出始めてきた。
残り5キロになってサブ4への意識を強くする。ここでまたたくさんの応援の人に救われる。ランナーもばらけているから応援もマンツーマンのような感じだ。ごいさんの顔をしっかりと見つめて頑張ってと言ってくれる。自分だけの応援者。ありがたい。その一言で300m前進。その繰り返しでラスト5キロはとぼとぼとだけど休まずに走り切る。タイムは3時間50分42秒。順位は395/2034、60歳台で19/290。最後になってちょっとだけ笑顔が出せたことが救いだった。最後の10キロには62分33秒かかった。後になって正午の段階での気温が32.5℃だったというのを聞いて、さすがにびっくり。
このコースはほとんど平坦で気温さえ問題なければ自己記録も出せるのではないかと思う。運営もよく応援もほのぼのと温かい。皆さんにお勧めしたい大会なんだけどね。