夜☆風さんに会う
この水曜日に夜☆風さんにお会いした。親友のjijiroさんを除けば、とみいさんとこの夜☆風さんのお二人が実質的にごいさんのブログの初めての読者だと思っている。それからはお二人が付けてくれるスターが何よりも大きな励みになった。その時からいつかこのお二人にはお会いしたいものだとずっと思ってきた。
とみいさんのブログは整然と書かれていて誰にも分かりやすい。読者数も相当の数でただただ憧れの的だった。一方で、夜☆風さんのブログは独特で個性的だった。どちらかと言えば暗い感じがするし、読んでみても難解だと思うのだが、なぜか引き込まれてしまう。きっとそれは自分の本音の部分と共鳴し合うものがあるからに違いないと考えてみた。お父さんや友人、そして最も多いのが自分自身のこと。思ったことを思ったままに書いているという感じだ。そこには誰の心にも淀んでいるそんな思いが綴られているように思えたのだ。
いつかお会いしましょうというのは最初の頃に交わした約束だった。それから3年が過ぎて、一か月ほど前にどうやら会えそうだという連絡を頂いた。念願が叶う反面、すぐに不安が襲いかかった。彼の考えについて行けるだろうか。要らぬ言葉で彼に失望感を与えないだろうかなどとかなり複雑な心境だった。そうこうしているうちに今週に入ったところで時間が取れるという連絡をもらった。みなとみらいのホテルに泊まるということなので桜木町で会うことにした。待ち合わせ場所に着いて辺りを見回すと横断歩道の向こうからこちらを見ている人が目に留まった。半信半疑で近づいていくと果たして夜☆風さんだった。スポーツマンタイプでカッコいい。そんな第一印象を抱きながら居酒屋の個室に入り込む。
いろいろ話をしていく中で、彼がこれほどまでに自分を責める、貶める理由が分かってきた。ここに詳しくは書けないが、記事に書かれているようにもがき苦しんでいるのも、そして頑張っているのも事実だった。生い立ちから今までの話を聞いていくにつれ、ブログにかかっていた靄が晴れていくような感じを覚えた。彼は淡々と時には笑いを交えて話すのだが、そこには揺らぐことのない信念のようなものが強く感じられた。一度会ったぐらいでその人の何が分かるものかと思っていたが、今日の彼は間違いなく本物だったと思う。あのブログではいつも自分自身を追い込むだけ追い込んでいる、そんな心境も分かるような気がしたのだった。
気がつけば時計は11時を回っていた。お店に入って5時間余り。自分とはかけ離れた世界、それも一瞬たりとも気を抜けない厳しい世界に住んでいる。この日を逃せば次にいつ会えるかも分からない。今日も初めは出張のついでかと思っていたのだが、話の中で実は自分に会うためだけにやってきたというのを知った。それも仕事を終えてから新幹線に乗って。そして明日にはまた会社に戻って仕事をすると言う。桜木町の駅で固い握手を交わしながら、次に会う機会を念じた。できれば夜☆風さんの「五ヶ年計画」が完成する3年後あたりはいかがかと。