第9回 呑兵衛達の旅、始まる

今年もまた呑兵衛達の旅が始まる。いつだったか忘れたが、飲み会の席で青森県出身のI坂さんがたまたま口にした田酒というお酒の名前。それならば青森まで行って呑んでみようではないかと、いかにも酒好きの考えそうな計画がまとまったのだ。もちろんそこは先生の集団だ。ただ酒を呑みに行くのでは芸がない、しっかりと観光も楽しもうということになった。この旅の一切はM橋さんという社会の先生に任せっきり。彼は知識も豊富だし実際にあちこち歩いているからまさに適任なのだけれど、要は自分たちが面倒くさいだけなのだ。

さてその地に行ってそこの地酒を呑むということに味を占めた連中たちはさらに大いに盛り上がり、翌年からの地酒巡りの旅を恒例の行事とするようになった。そうして、青森、秋田、岩手、山形、石川(能登)、福井、京都(丹後)、福島ときて今年は宮城県、松島と鳴子を訪ねる。それぞれで美味しいお酒を呑みそして思い出もたくさん残してきた。その中で、東日本大震災の前年に訪ねた岩手の三陸の思い出は忘れられないものとなった。

明日は朝の8時56分発の東北新幹線で仙台に向かう。う~ん、今から電車の中で旨そうにビールを呑んでいる自分の姿が思い浮かぶ。しばらくぶりのワクワク感だ。こういう気持ちって、一人でマラソン大会に出向く時には起きることがないのだが。やはりこれも気のおけない仲間との一緒の旅というその安心感が大きいのだろう。

ということで改めてその仲間のメンバーを簡単に紹介しようと思う。まずは今年71歳のM橋さん。この旅行の添乗員兼カメラマン。若い頃から教職員組合で活躍して、今も退職者で作る組合の委員長をやっている。また現地ではレンタカーの運転も担当するが、そこいらのジェットコースター以上のスリルを味あわせてくれる。実に豪快な運転だ。だからごいさんはいつも一番後ろの席で隠れている。

次はごいさんの1つ上のO矢さん。教科は同じ数学。実は高校の先輩でもある。彼が大学受験をした時は前年の東大入試の中止の煽りを受けて大混乱した年だった。彼もこのことをよく口にする。彼の人生の大きな岐路だったに違いない。いつも落ち着いていて的確なアドバイスをくれる。ごいさんにとって頼もしい存在だ。

次は1つ下のI坂さん。ごいさんのブログにもしょっちゅう登場している。彼のように生きることがきっと人間の本来の姿なのかと思う。実に自然に生きている。彼とは今まで本当によく呑んだ。1回3時間は当たり前、最長で12時間というのがある。その間に何を話したか全く記憶にない。酔ってしまえば話なんかどうでもいい、そこに友がいれば、そんな感じだったのだと思う。

そして2つ下のS渡さん。グループ唯一人の独身貴族。当然お金もいっぱい持っているのだが、競馬をやって使おうとしたら逆に100万円稼いでしまったという。お金のあるところにお金が集まる、確かにそう思いました。

とまあ、こんな呑兵衛5人の珍道中。いよいよ本日スタート。帰ってきてからのレポートを楽しみに待っていてくださいね。では、行ってきます。

 

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