やっぱり見ちゃう、オリンピック

羽生選手の復活劇は実に見ごたえのあるものだった。最初に行われたショートプログラムでは、想像を超える完ぺきな演技を披露。それに気おされたか金メダル最有力候補のネーサン・チェン選手はミスを続けて自滅。フリーでは最高得点を出しながらもメダルには届かなかった。これで羽生選手のメダル獲得はほぼ間違いないと思った。もちろんドラマ的には金メダル以外にはありえない。彼自身もショートの演技を終えてその思いを強くしたのではないだろうか。

そしてフリーでの演技。ちょっとしたミスはあったものの高得点をマークして予定通りに1位に立つ。続くスペインのハビエル・フェルナンデス選手は逆転への意識からか4回転ジャンプでの大きなミスもあって羽生選手の得点には届かない。そして最終滑走の宇野選手。彼にも羽生選手を上回る可能性はあったと思うのだが最初の4回転で転倒。たいがいこういった後は気落ちしてしまうのではないかと思うのだけどそれからが宇野選手の真骨頂だった。残りの演技をパーフェクトにこなし高得点を挙げる。羽生選手には届かなかったがそれまで2位のフェルナンデス選手を上回って堂々の銀メダルを獲得した。

こうして羽生選手の見事なまでの復活劇は完成した。誰もが期待しながらもそこまでとはと思えるほどの見事な演技は周りの選手をも圧倒した。細い体に優しい顔立ちとは全く違う強く逞しい精神力が輝いていた。今回はミスに泣いたチェン選手や宇野選手とのライバル対決は今後ますます激しさを増すだろうけれど当分彼の時代は続きそうだ。

そして昨日は小平選手がスピードスケート500mで見事に金メダルを獲得した。彼女の長年にわたる絶え間ない努力の結果だ。これまた強靭な精神力が感じられた。世界記録を持って同じように期待された1,500mで銀メダルに甘んじた時のインタビューでは、平静さを装ってはいるもののその言葉の端々に悔しさがにじんでいた。これで少しは自分を納得させられるのではないかな。

それからジャンプの沙羅ちゃんだ。銅メダルが決まった時は思わず両手を合わせてしまった。飛ぶ瞬間まで彼女の顔からは表情が消え悲壮感すら漂っていた。ソチから4年、この平昌では金メダルをと思っていたのが強力なライバルが出現した。正直メダル獲得も厳しい状態だったと思う。まずはメダルを獲得したことで気持ちが楽になったのではないか。インタビューを聞いていると次の北京にも挑戦しそうだ。緊張が和らいで、今回以上の活躍が期待できそうな気がするのだけど。

さて平昌の冬季オリンピックが始まって10日が過ぎた。テレビは朝から晩までオリンピックの報道だ。何度見ても結果は変わらないのについつい見てしまう。後半に入ってもまだまだ楽しみな競技が続くから、もうしばらくはテレビとにらめっこの状態が続きそうだ。これもごいさんのどうしようもない性分の一つ。でもちゃんと勉強はしているよ。その辺のところは少しは成長している。

 

20年以上も前の写真。この頃は毎年冬と春の2回、スキーに行っていた。f:id:goisan:20180219184340j:plain