奥州きらめきマラソン、再挑戦
先日の日曜日に岩手県奥州市で行われた「奥州きらめきマラソン」を走ってきた。昨年はスタート時点ですでに24℃を超えゴールする時には30℃を超えていたという状況下で、30キロを過ぎたあたりから水を飲んではすぐに戻してしまうという熱中症状態になった。それからは、歩く、走る、止まる……の繰り返し。昨年は霞ケ浦でも同じように暑さにやられて惨敗していただけに、この大会では何としてでも4時間を切りたかった。その思いだけで足を動かしていた。
ゴールした時にこの大会はもう2度と走らないと思った。それが今年募集が始まってみるとどうにも昨年の悔しい思いが募ってくる。あれこれ悩んだ末にもう一度走ることを決めた。4月、5月のハーフのレースで調整する予定がいずれも思ったようなタイムを出せていない。これで気温が上がったらどうなるのだろう。そんな不安だらけの思いで当日を迎えたのだった。
今年のスタート時刻は昨年より30分早くなっていた。空はカラッと晴れているが空気はひんやりとしている。太陽が煌々と輝いていて体感的に温度は上昇するだろうけれど、それでも条件は昨年よりはるかにいい。熱中症になることはきっとない。今回は昨年のタイムを切るのが目標ということで、30キロまでのそれぞれの10キロを52分から53分で走り最後の10キロを56分というプランを立ててみた。これでフィニッシュタイムは3時間48分前後という計算になる。
最初の1キロは5分14秒とまずまず。いくぶん速い流れに乗って予定のペースより速い。10キロ地点は51分22秒で通過。早くも足が重く感じるようになってきて不安が募るが、次の10キロを51分15秒と耐える。ここから先は日陰がなく太陽の光をまともに受ける感じになる。それでも沿道ではたくさんの人が応援してくれている。こちらの顔をしっかり見ては真剣に声をかけてくれるのが嬉しい。
30キロまでの10キロは52分40秒で予定をぎりぎりクリア。そして昨年一番苦しかった場所が近づいて来る。トラウマになっているのだろうか、無意識のうちに走れないムードになっている。足は動くのだが気持ちがもうだめだと言う。立ち止まる回数が自然と増えてくる。それでも最後の5キロはやっとのことで走り通した。この10キロは56分51秒。因みに昨年は62分かかっている。
途中で知り合った女性がごいさんを抜いていった。わき目も振らずに懸命に腕を振っていた。60歳台の彼女はどうしても入賞したいと言っていて、そしてその言葉通りに見事に上位入賞を果たした。その結果を見てごいさんもまだやれるだろうか、そんな思いを抱いたのだった。ごいさんのフィニッシュタイムは3時間44分03秒。どうにかリベンジを果たして少しだけ心が解放された……感じ。
最後になりましたが、沿道で応援してくれたたくさんの皆さま、そしてボランティアの皆さま、大会関係の皆さま、暑い中をお疲れさまでした。皆さま方の熱意が良く伝わってくる素晴らしい大会でした。本当にありがとうございました。