第Q回ぎふ清流ハーフマラソン
一昨日に行われたぎふ清流マラソンに行ってきた。でも走れなかった。
前日の夕方6時頃、受付会場の岐阜メモリアルセンターに向かう。さすがにこの時間になると受付に来るランナーも少ない。露店も片づけを終えて帰らんとしている。で愛ドームに案内され、ゼッケンを受け取る。ブロックはA、だいぶプレッシャーを感じる。それでもボランティアの皆さんから頑張ってくださいと声をかけられ、気持ちは前向きに。
名古屋のホテルで、コース図を見ながらレースプランを考える。橋の位置と距離関係を確認しながらだいたいのペースを設定する。今の状態から1時間50分を切れればいいかと妥協点を見つけたところで早々と床に就く。朝は目覚ましの鳴る前に目が覚める。軽く体を動かして朝食を取り、6時20分、ホテルを出発。この時はやる気も十分、そしてQちゃんとのハイタッチに期待を膨らませていた。
なのに、走れなかった。駅に行く道を少し間違えて途中から走って、どうにか予定の電車には間に合いそう。そう思って改札を入ろうとした時に、パスケースがないのに気付いた。持って出たのは記憶しているから、途中で落としたに違いない。お金とクレジットカードが何枚か一緒に入っていたから、当然だけど手元には一銭もなく電車にも乗れない。
仕方なく来た道をパスケースを探しながら宿まで戻ることにした。落としたなら時間はあまり経っていないからまだそこにあるだろうかとも思ったが、結局は宿まで見つけることはできなかった。宿には予備にクレジットカードを1枚残しておいたから、お金を引き出すことはできたからこの時点では急げばまだスタート時間に間に合ったと思う。
ただ一緒に落としたクレジットカードや保険証のことが不安だったし、それに膝の調子も相変わらず思わしくない。これは走らない方がいいという天からの案じなのかもしれないなんて勝手なことを考えた。そう思ったら、自分には珍しくあっさりと諦めもついた。そうして、交番への落し物の届けや、カードの使用停止の手続きを済ませる。
一通り済ませるとようやく気持ちが落ち着いてきて、ともあれ会場に行ってQちゃんに会ってこようという気になった。会場に着いた時は2時間ぐらいのランナーが次々と帰って来ている頃だった。沿道にはたくさんの人が出迎え、大きな声援を送っている。いつ見てもいい光景だ。
12時半からは、サンプラザ中野くんとパッパラー河合さんによるライブショー。彼ら曰く、平成を駆け抜けたというヒット曲「ランナー」をみんなで大合唱。続いてQちゃんや川内君、それに彼の婚約者などがやって来てのトークショー。歌って踊って、Qちゃんや川内君の元気な声を聞いていたら、自然と自分もそこを走った気分になっていた。
Qちゃんとは、いつだったか、三浦マラソンでハイタッチしてからの熱烈ファン。来年はできればあの競技場の中でQちゃんとハイタッチしたい…なんて、会場を後にする頃には落し物のことはすっかり忘れていた。これもある意味、いい思い出になった…かも。