ウクライナ危機
前回の記事で冬季オリンピックでは世界の国から人々が集まってみんなが地球人になったかのようと書いたばかりなのに。そのすぐ後に始まったロシアのウクライナ侵攻。世界の国々の制止をも振り切っての決行。プーチンはその理由をいろいろとあげているが、どうみても一方的なものとしか思えない。何よりも武力侵攻そのものが許されるものではない。周りの国が手を出さないことをいいことに我が物顔で侵攻を続けるロシア軍。
それに懸命に立ち向かうウクライナ軍やウクライナの人々たち。どうみても勝てる戦ではない。世界の国々も経済制裁等でダメージを与えようとしているが、プーチンは核使用もチラつかせながら一歩も引こうとしない。ロシア国内でもかなりの数のデモが行われていると報じられているが、それにしてもまだまだプーチンの支持率は高いという。そんな彼らに与えられている情報はかなり制限されたもので正確ではないとも聞く。
今のプーチンは正に独裁者としか思えない。先日のテレビで流された映像ではプーチンに対して誰も意見を言えなかった。もし逆らえばその先はどうなるか、おおよその見当はつく。常識的に考えれば世界中を敵に回してのこの行動がロシアにとって決して得にならないであろうことは誰にでも明白。それにウクライナとは同じ民族の兄弟国で、それぞれの国にまたがって家族や親戚、知り合いの繋がりも深いという。
ベラルーシでの停戦交渉は難航し、ロシア軍のウクライナの首都キエフへの攻撃が激化しそうだという。なんとか破滅的な状態になる前にこの戦争が終わってくれることを願うばかりだ。時々テレビの映像で流される子供たちの涙しながら「死にたくない。早く戦争が終わってほしい」という声を聞くのが本当につらい。今や世界中の人がウクライナの人々の無事を祈っている。そしてロシアの多くの人々にその心にSNSなどを通して世界中からの声が届くことを期待したい。
今回のロシアのウクライナ侵攻には自分の人生において初めてと言えるほどの大きな恐怖を覚えた。たった一人の指導者がこれだけのことを難なくやってしまう。正に第二次世界大戦を思い出させるものだ。あれから70年余りが過ぎて科学技術は急速に進歩して我々の生活はとても豊かなものになった。なのに…、人間はまったく進歩していないという現実。当然と言えば当然なんだろうか。なんだかとても空しく寂しくそして悲しい。