リオ五輪、始まる

リオ五輪がいよいよ始まった。工事の遅れや盛り上がりに欠けるなどと言われていたが、開会式は想像した以上の盛大なものだった。国の威信をかけてというところだろうか。一方で多くの貧しい人たちを抱えていることが頭をよぎる。この開会式で使われたお金でどれほどの人が救われるのかと考えたら、素直に喜べない気もした。

最近のオリンピックはとにかくお金がかかる。多くの国民の生活を犠牲にしているのは明らかだろう。2020年の東京オリンピックも当初の予算をはるかに超えている。それでもその意義を考えるとオリンピックはやはりあるべきだと思う。各国の代表選手が一堂に会して競技をし、それを世界中の人が見る。地球的な規模で同じ思いを共有できるなんて他には考えられないからだ。その在り方については見直すべき時に来ているのかもしれないが、その存在価値は十分にあると思うのだ。

各国選手が入場してくる様子はいつ見てもいいなあと思う。にこやかでいかにも楽しそうだ。そこには戦争もテロも無さそうに見える。彼らの笑顔のすべてが真の笑顔であったらどんなに素晴らしいことかと思う。ロシアもどうなるかと思ったが、参加できたことは良かったのではないか。せめて五輪期間中だけでもそんな錯覚を信じて、世界中の仲間と一緒に世界のプレーを応援しようと思う。

さて、サッカーの方はすでに予選リーグが始まっていて、日本も一昨日ナイジェリアと対戦した。試合は序盤から点の取り合いとなった。開始6分に先制ゴールを許すが、その3分後に興梠がPKを決めて同点。直後に再び勝ち越しを許すが、またもその3分後に今度は南のゴールで追いつく。しばらくこう着状態が続いたが、前半終了間際の42分に三度目の勝ち越しを許す。この前のブラジルとの練習試合からどうも守備陣が不安定だ。

後半またしても開始早々の6分にPKを決められ差が2点に広がる。さらに21分にエデボに彼自身4点目となるゴールを決められ2-5。これで勝敗はほぼ決まった感じだ。その後、25分に浅野、アディショナルタイムに鈴木がゴールを決めて何とか1点差まで追い上げたがここでタイムアップ。

次は明日のコロンビア戦だが、これに負ければ予選敗退となる。コロンビア代表のFIFAランキングは3位とかなりの強豪だ。本来なら引分けでも頑張ったと言えるところなのだが、今回は何が何でも勝たなければならない。引分けでも望みは残るが、その可能性はゼロに近いだろう。

90%攻められても残り10%を攻めることができればゴールシーンは生まれる。1点を先制できれば、強い相手に対してもかなりの優位に立てる。コロンビアに勝つことも十分に可能性があるということだ。ナイジェリア戦で4点を奪った勢いは本物と信じたい。守備陣も冷静さを取り戻せば、そうそう失点するものではないはずだ。さあ、頑張れよ、ニッポン!

 

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