第4回 「そうだ、箱根まで走ろう!」

29日、30日と今の職場で続いている「そうだ、箱根まで走ろう!」というイベントに参加してきた。これは相模原にある職場から箱根までを駅伝で走るというもの。今回は、小涌谷のホテルを目指しL(3人)、I(5人)、S(5人)、A(2人)の4チーム15人で争う。襷をつなぐ区間は各チームで設定する。ごいさんのLチームは1区(16.8k)をS田さん、2区(26.3k)を自分、最後の山登り区間(18.4k)をY村さんの3人で走る。

自分たち数学科チームには3連覇がかかる。しかし自分たち以外は若者ばかり。そう簡単ではない。一番の注目は2人で走るというAチーム。ここは1区(10.7k)をY池さんという若い女の子が走り、残り50.8kキロをK藤さんという大学出たての新人が走る。実はこのK藤さんは箱根駅伝で有名な大学の部員だった。箱根を走ることは残念ながら出来なかったということだが、それでもその走力は半端ではない。

29日の朝、9時30分にスタート。天気予報では気温がかなり高くなるとのことだが、むしろ走り慣れているごいさんたちには有利かも。16.8キロの中継点でAチーム以外が襷の受け渡しを行う。スタートから1時間半ほど過ぎてI、Sの2チームがほぼ同時にやってきた。少しし遅れてYチームのK藤さんが猛然と走って行く。その後10分が経ちようやくS田さんの姿が見えてきた。道を間違えて遠回りをしたとのこと。

1、2位とは約12分の遅れでごいさんのスタートとなったが、途中の平塚でSチームのS伯さんを追い抜き、二宮付近でIチームのT中さんを捉える。この時点で先頭とは6分差までに縮まった。K藤さんも今日の暑さでばてているかも。中継点の国府津まであと5キロとなり、さすがに自分も疲れてきた。それでも最後の坂を懸命に上りトップと4分差でエースのY村さんに襷をつなぐ。

Y村さん、何気に自信ありげだ。そしてその通りに箱根湯本でついにK藤さんに並ぶ。あとで聞いた話だが、この時K藤さんの足は攣りかけていたという。40キロを走ってきての箱根の山登り。少し甘く見ていたと言っていた。ここで一気に抜き去ったY村さんのペースはさらに上がり、結局は15分差をつけてフィニッシュ。数学科の鮮やかな3連覇の達成となった。それから1時間ほどして残りの2チームもフィニッシュ。全員、無事に走り終える。なんとも素晴らしい。

走ったのは、自分たち以外はみんな20代、30代の若者たち。前にも書いたけど、若い人たちと触れ合うのは有意義なことだ。この駅伝の話をきっかけにいろんな話ができる。そうして若者の世界に引き込まれて、気持ちもだいぶ若返る。もっとも若者と話すときはなるべく聞き役に回るようにしている。自分が話すと周りも気を遣うし、知らないうちに偉ぶっていたりする。彼らが自由に話すのを聞いているだけでもあんがい面白いものだ。こういう機会はそうそうないからこれからも大事にしていきたいね。

 

スタート前の選手宣誓。みんな真剣でした。f:id:goisan:20160329094059j:plain