えっ、もう初雪……

朝起きた時は雨がぱらついている感じだったのが、子供の出かける6時半ぐらいには大粒の雪に変わっていた。湿りっ気を帯びているからあまり積もらないだろうと思うのだが、外の景色は一気に灰色化していく。小一時間もすると屋根の上が白く見えるようになってきた。まだ雪の勢いは続いているから、こりゃもう少し積もるかもしれない。

ごいさんは幸いにして今日は仕事がお休み。誰もいなくなったリビングでお茶を飲みながら窓の外の雪降る様子を楽しんでいる。こんな贅沢な気分を味わいながら、働いている人に申し訳ないと思う。しばらくして小止みになったら駅前にあるスーパー銭湯に出かけていこうかなんて考えた。雪の露天風呂もそう入れるものではないし。

雪の日って静かでいいなと思う。落ちてくる音がしないだけじゃない。あのふわふわした雪がすべての音を吸収してしまう。いかにもし~んとしたあの静寂さが大好きだ。逆に雨は雨音があるからこそいいのだと思う。横浜じゃ1年に何回も雪が降るなんてことはないから、やっぱり何かにつけて雨の方が身近なんだよね。それだけに雪の日って神聖な感じがする。一瞬、静寂さの中で身が清められたかのような気になるよ。

ということで午後からスーパー銭湯に出かけてきた。雨に変わりつつある雪を見ながら露天風呂に浸かること1時間。いろんなことを考えたんだけど、家に帰ってきたらみんな忘れていた。夕方には雪も止み、少しばかり屋根に取り残された雪が今日一日の出来事を物語っているようだった。 

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マラソンへの思い

大阪マラソン、岡山マラソン、つくばマラソンと、このところマラソンのことばかり書いているので、ごいさんはよほど走るのが好きなんだと思われているに違いない。実際それにはまっていることは確かなのだが、でも走ることがそれほど好きというのでもない。今、週に3日走っているけれどそれだって今日は休んじゃおうかとかいつも考えている。だったら止めればいいのにという声もすぐに聞こえてきそうだけど、ブログにもあるいは友だちとの会話でもそれなりのことを書いたり言ったりしているとそうそうあっさりとは止められない。

もともとはサッカーをやっていたから走るのは苦手ではない。ただ球技のようなスポーツをやっている人で本当にマラソンが好きだという人はあまりいないんじゃないかな。サッカーの場合、最終的にはゴールを決めるという目標があって、それまでの動きはさまざまに変化する。それに比べて、マラソンのあの黙々と何時間も走り続けることにはどうしても違和感を覚えてしまうのだ。同じ走るにしても全く違う感覚。本当に別世界のように感じていて、きっと一生縁のないものと思っていた。

サッカーは高校の部活動の顧問もやっていたが、自分自身も50歳ぐらいまでは自分のクラブチームでボールを蹴っていた。ただ試合に出てもスピードについていけず思ったように動けないもどかしさを感じるようになって次第に遠ざかっていったという感じだ。もちろんサッカーそのものは好きだから、ワールドカップの予選なんかを時々は見に行ったりはしていたけどね。

そういう中で58歳の時に同僚のS田さんとの話の中で、一緒に走ってみようということになった。S田さんは最初からハーフマラソンフルマラソンの長い距離を望んだが、ごいさんは10キロで十分と考えるくらいにまだまだ本気ではなかった。そして半年後に最初のハーフであるタートルマラソンに挑んだのだが、これがなんと2時間03秒もかかった。運動をやっていたし1時間50分ぐらいで楽にゴールできるだろうなんて思っていたらとんでもなかった。おまけに13キロ辺りから両足が攣って歩くこともまともにできないような状態。そこそこにお年を召した女性からは「頑張ってください。」と声をかけられたものの、その女性が颯爽と走り去っていくのを黙って見送るだけの惨めな状態。自分一人だったらそれっきり走るのは止めていただろうけれど、この大会でS田さんが本格的にやることを表明したから必然つき合う形になってしまった。

そんな感じで始めたマラソンが今では自分にとっての生きがいの1つになっている。サブ3.5という一定の目標も達成して、年齢的にこれ以上を望むのは難しいかもしれないと今は考える。つくばの帰りの反省会で、S田さんが「全国全県を走るというのはどう?」なんて言ってたけど、案外それもいいかなんて思ったりしている。

それにごいさんにはまだやりたいことがある。そのためにもこのマラソンで体力と健康を維持していくことは大切なことだと思っている。

 

今日は、みなとみらいから本牧へとのんびり走ってきました。f:id:goisan:20161123141329j:plain

 

つくばマラソン 2016

一昨日はつくばマラソンに参加してきた。サブ3.5を達成するならこの大会しかないと思い、シーズン初めではあるがこの大会を目標に頑張ってきた。幸いにしてか大阪マラソンでサブ3.5を達成してしまったので若干気が抜けた感もあるが、当初の予定通り3時間30分を切ること、さらには大阪で出した自己記録を更新することを目標とした。

大阪、岡山と一人での参加が続いたが、今日はラン仲間のS田さんとY村さんと一緒だ。やはり仲間がいるというのは心強いし何よりも楽しい。1ヶ月ぶりに会うので話すことも盛りだくさん。電車の中でも歩きながらでも話が途切れることがない。気持ちだけなら若者と同じだね。

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終点のつくば駅から歩くことおよそ30分で会場に到着。すでに1時間前なので早速に着替えて荷物を預ける。軽いストレッチとジョギングで体を温めてから列に並ぶ。この大会はウェーブスタートを採用していて、ごいさんはDブロックということで第1ウェーブのABブロックに続いてのスタートになる。

昨年からワンウェイコースに変更になり若干アップダウンが含まれ以前よりは難しくなった感もあるが、まだまだ記録の狙いやすいコースということで、参加者の半数がサブ4というかなりレベルの高い大会となっている。いつもながら大学構内の紅葉は鮮やかで美しい。天候の方も太陽が雲に覆われ走るにはちょうど良い感じだ。

9時に第1ウェーブがスタートし、その6分後にCDブロックの第2ウェーブのスタートだ。ごいさんの周りでは3時間半切りを狙っている人が多いようで、スタートからがんがん飛ばしていく。ごいさんも当然スピードを上げるのだがさらに速い。最初の1キロは5分01秒と早くもトップスピードに近くてついていくので精一杯。一瞬不安になるが、ここで弱気になったら負けだろうと考えて撃沈も覚悟でついていくことにした。

最初の10キロは48分28秒。大阪や岡山より1分ほど速い。次の10キロは47分55秒とさらにスピードが上がる。中間点を越えてさすがに足が重くなってきた。先週の岡山の疲れもあるのだろうか。25キロを過ぎた辺りから緩やかだけど上り坂になる。微妙に辛いところだが、この10キロも49分ジャストで乗り越える。

31キロを過ぎた辺りで名物のロッキーおじさんの登場だ。ロッキーの音楽をかけながら黙ってただ手を上げ下げするだけの本当にシンプルな応援。みんなよく知っているから大きな声をかけては走り過ぎていく。ありがとう、ロッキーおじさん。

残り10キロになってサブ3.5が見えてきたこともあって、ペースがキロ5分10秒前後に落ち、この10キロは51分24秒かかった。そして紅葉の美しい構内に戻って来ると最後の2.195キロだ。もうすぐつくばが終わっちゃう。そんな思いで腕を振り続けて、ゴールイン。タイムは3時間28分09秒。わずかだけど自己記録を更新。

さて58歳から本格的にマラソンを始めて6年目。最初の2年間はサブ4すら達成できなかった。それがとうとう夢のまた夢のサブ3.5をクリア。素直に自分を褒めたいね。

今回も読者の皆さまを始め、沿道で応援してくれた皆さま、ボランティアの皆さま、関係役員の皆さまたちのおかげで、気持ちよく走ることができました。そして目標も達成できました。本当にありがとうございました。

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岡山マラソン ~ 番外編 ~

写真を拡大してみたら「この先40m」という文字があるのに気がついた。自分は完全に横断歩道の真横にある柱だと信じて疑わなかった。もう1枚の写真を見ると確かに横断歩道は遠くにある。あ~、何という勘違い。またやっちゃった。

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時計を見るともう2時半だ。すでに片付けられているかもしれない。そこまで行くのに早くても1時間余りかかるらしいのだが、ウサギマンさんが先に来て持ち帰ってしまうかもしれない。でも迷ったのは一瞬で、間違いに気づいた時にはもうその場所に行くのは決めていた。なくったっていい。その場所を自分の目で確かめておきたいのだ。

送迎バスは長蛇の列。近くのバス停まで走って行って路線バスで岡山駅に出る。ここで乗り換えるのだがこれがよく分らない。振り向いたらタクシー乗り場がある。本当は最初にタクシーで行くことは考えたのだが、お金も荷物と一緒にホテルに預けていて、持ち合わせが7千円ほどしかないので諦めていたのだ。せっかくなのでタクシーの運ちゃんにそこまでいくらかかるか聞いてみたら、3,000円ぐらいだと言う。それを越えたらメーターを止めてやるよとも言ってくれた。それなら往復できる。運は我に味方したと思った。

タクシーに乗り込んで運転手さんにわけを話してできるだけ急いでくれるようお願いした。その場所に到着するまでの20分ほどの時間はあっという間だった。確かに横断歩道から離れたところに柱がある。走っている時はまったく気にも留めなかったものだ。タクシーを降りて近づいてみる。ウサギマンさんが取り付けたようではないが細長いひものような感じで巻かれているのが見えた。誰かが片付けようとしてまたくくり付けたのか。でもそれは間違いなくあの鉢巻きだった。

この年でも感動するね。本当に嬉しかった。ウサギマンさんは試験が終わったら必ずここを見に来る。その前にどうしても自分の手にしたかった。タクシーに戻って裏に書かれたメッセージを読む。「ようこそ岡山へ ゴールまで頑張って下さい!」「なんだよ、このセリフ。普通過ぎるじゃないか。」なんて思ったら思わず笑いだしていた。人って感動し過ぎると笑っちゃうのかなあ。すでにウサギマンさんの思いは前日のブログで十分に伝わっていた。応援されているという気持ちをずっと背負って走ってきた。でもこのメッセージはどうしても自分の目で見たかったんだ。

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空港でビールを飲みながら今日を振り返る。何はともあれハッピーエンド。タクシーの運転手さんの思いやり。バスで席を譲ってくれた優しい女性。おかげで目的を果たせました。ありがとうございました。マラソンも最高。岡山の皆さん、お世話になりました。

 

こう書いてくるといかにも感動ものの物語のようになってしまったけど、要は最初にちゃんと確認しておけば鉢巻きはごく普通に受取れただけのお話だった。本当は書くほどのことでもないのだけど、これらすべてひっくるめてごいさんの性格だということが皆さんに伝わればと思って書いてみた。まあこれもいい思い出なんだろうね。

ウサギマンさん、タスキは無事につながったよ。

 

ごいさんのマラソンお守りグッズf:id:goisan:20161117131217j:plain

 

岡山マラソン ~ 当日 ~

7時半に会場に到着して、すぐに上着とズボンを脱いで臨戦態勢に入る。今日のごいさんはBブロック。番号はタイム順らしく自分の前には3,000人ほどいるようなので、今日の目標は2,000番前後と設定する。翌週にはつくばマラソンがあるのであまり頑張り過ぎなくてもとは思うのだが、応援してくれている人を思うとそうそう手も抜けない。

さて8時45分ちょうどに号砲が鳴り、1分40秒遅れでスタート地点を通過する。最初の1キロは5分13秒で、次の1キロからはキロ5分を切るペースに入る。最初の10キロが49分4秒。次の10キロを48分17秒と順調だ。道路も広くて走りやすい。

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さて今回は岡山にいるブロ友のウサギマンさんとの約束があった。彼は床のワックスがけ清掃などの仕事をしている。彼はその会社の会長さんだそうだが、ふだんは現場で社員さんと一緒に働いている。ここから先はごいさんの推測になる。彼の記事を読んでいると性格は豪放磊落的な感じを受ける。ただこういう人にはありがちな神経の細かい人だとも思う。情にもろく何かと世話好きの人の良いおじさんと言ったところかな。嘘のない純粋な人なのだと思う。

その彼が大会当日は応援に行けないから何かサプライズを用意するという。そして周到に計画されたのが25キロ地点を過ぎたところにある横断歩道の標識の柱にメッセージを書いた鉢巻きを巻き付けておくというものだった。

そして待ちに待ったその地点がやってきた。ところがないのだ。柱付近に立っていた人にどいてもらってその周りも探してみた。その人たちにも見かけなかったか聞いてみた。1分近くはうろついただろうか。しかし見つからない。時間の制約もあって諦めざるを得なかった。

さて彼にはどう伝えたらいいものか。いや、それ以上に今のロスを取り返さなければならないという思いの方が優った。このことでペースが落ちたと言い訳したくない。懸命に走ってこの1キロが5分40秒。そうして次の1キロを4分53秒で走る。

その次が5分2秒とようやく元のペースに戻りかけた時、今度は救急車によって足止めされるというハプニングに遭遇した。周りにいたサブ3.5を狙う人たちからは悲鳴にも似た声が上がる。ここでかなりの人が気落ちして脱落した。この10キロはそんなこんなで50分34秒かかった。それでもごいさんはまだ諦めない。31キロの最後の難関と言われる岡南大橋も周りの声援に応えてスピードを上げる。この1キロを4分59秒でクリアした。

けれども河川敷に出てしばらくすると、タイムが少しずつ落ち始める。そして残り5キロを切って5分20秒台へ。もう周りの人たちを見て手を振る余裕はない。この10キロは52分59秒。そうしてようやくラスト2.195キロに入る。自分の頑張りを見せる最後のチャンスだと考え、懸命に腕を振って前のランナーに追いつき抜いていく。そうしてゴールイン。タイムは3時間32分21秒。順位は1,089番。

着替えが終わってもウサギマンさんの鉢巻きのことが頭から離れない。悔しいのだ。ボーっとした頭で彼のブログを何回か読み返していた。そうして何気に写真を拡大した時、ごいさんは気づいたのだ。(番外編につづく。)

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岡山マラソン ~ 前日 ~

12日土曜日、羽田空港を7時20分に離陸。岡山空港からは高速バスで約30分。9時半に岡山駅に到着した。ホテルに荷物を預けて10時からの前日受付けに向かう。何故こんなに急ぐかと言うと、今回は1泊2日の日程なので、今日のうちに観光を済ませてしまおうという考えなのだ。

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受付けを終えて、川沿いに後楽園に向かって歩いて行くことにした。ちょうど現代アートの国際展覧会というのも行われていてランナーは500円割引になるというのだが、ごいさんはその方面にはあまり関心がない。後楽園のような広いところをのんびり歩く方が自分には向いている。

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広い芝生の上でお年を召したご夫婦が食事をしていたが二人で会話している様子はとても楽しそうだ。所々に見られる紅葉も鮮やかだった。さすがに晴れの国、岡山。なんか分かるような気がした。ちょうど菊の展覧会が開かれていて、その艶やかな姿はとても素晴らしかった。

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街のあちこちに桃太郎に関連したものがあるというのでそれを探しながら岡山駅まで歩いて行く。最初に見つけたのがマンホールのふた。そしたら消火栓や水道栓のふたにも桃太郎さんが描かれていた。そのうちキジ、イヌ、サルの像が現れ最後に可愛らしい桃太郎さんが登場。横断歩道のところには飛び出し防止用なのか鬼の金棒が通せんぼをしていたのも面白い。そして最後は駅前にある桃太郎さんご一行の立派な立ち姿。

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駅に着いてまだ2時を少し過ぎたところということで、桃太郎伝説のモデルとも言われる大吉備津彦命を祭ってある吉備津神社に行くことにした。桃太郎線(吉備線の愛称らしい)の吉備津駅で降りて徒歩10分ほどのところにある。駅に着くたびに桃太郎さんのメロディが流れて、何回も聞いたらきび団子を食べ過ぎたような気がしてきた。

思っていた以上に大きい神社だった。七五三のお祝いで何組かの親子連れがいたのだが、それを見たらうちの孫のことが思い浮かんだ。来る27日にお祝いがある。長男がごいさんのマラソンのない日にとわざわざ合わせてくれたのだ。いつもだけど申し訳ない。

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この神社の裏手を回って備前一宮までの散策路があるというのだが、今日はもう時間がない。いやそれ以上に今日の朝からの歩行距離がすでに25キロを超えていた。丸一日夢中で歩いていた。明日のことを忘れて歩き過ぎたみたい。おまけにお昼も食べていなかった。ということで、一路ホテルに戻ることに。

途中のスーパーで夕食と翌日の朝食を買い込む。チェックインしてベッドに足を放り出してようやく一息ついた感じ。いつもながら行き当たりばったりのごいさんでした。

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雨の日の感情

たまに聞く雨の音もいいな。昨日の夕方から雨がしとしとと降り出した。若い頃は雨の中を歩き回るのが好きだった。高校生の時は土砂降りの雨の中の練習なんていうのも大好きだった。みんな泥んこの顔でお互いに見合って笑い合った。雨の音を聞きながら、雨が縦に流れていくのを見ながら、喫茶店でコーヒーを飲むのも好きだった。あの感覚って何だったのだろう。

雨にまつわる曲って聞いているだけで気持ちが落ち着いてくる。こういう気持ちになる時って、少しばかり疲れているのかもしれない。でもこういう時でもないとずっと人間やってられないようにも思うね。ごいさんにとって、今日の雨はそんなタイムリーな雨だ。

朝、みんなが出かけて静かになって、雨が落ちているベランダを何気に見やったら、遠い思い出がよみがえってきた。いつも言っているのだけど、ごいさんはどの時代も懸命に生きてきたと自負している。だからもう一度あの頃に戻りたいと思うことはほとんどない。もうそれはそれで完結しているからね。そして同じようなことをやってみたいとも思わない。あの頃がなかったら今を生きていないわけだし。もしその時に戻ったらそこから違う人生を歩むことになるのかな。そしてそこには今以上の幸せがあるかもしれない……って。今以上の幸せ?どうもピンとこないなあ。

いいよ。今は今で十分幸せだ。ずっと働いていて子育てが終わってようやく自由になった。この先には母の介護があったりはたまたいろんな難解なことが待ち受けていたりするかもしれない。そんなのは当たり前のことだと思う。だから今の自由をできるだけ謳歌したいと思うのさ。

明日は岡山マラソンに出かけていく。「えっ、また?」なんてうちのにも呆れられている。でも岡山といったらきび団子ぐらいしか知らなくて、後楽園にも行ったことがない。ちょっと行ってみたくなったんだ。思い立ったが吉日というでしょう。もっとも来週には本命のつくばマラソンが控えているから、正直今回は練習の一環と考えている。もちろん応援してくれている方がいるからそうそう手は抜けないけどね。

さて、お昼近くになってあれほど降っていた雨も上がった。今日は午後からの仕事。傘は必要なさそうだ。年を取って、今は昔のように雨の中を歩きたいとは思わくなっちゃったな。

 

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