雨の日の感情

たまに聞く雨の音もいいな。昨日の夕方から雨がしとしとと降り出した。若い頃は雨の中を歩き回るのが好きだった。高校生の時は土砂降りの雨の中の練習なんていうのも大好きだった。みんな泥んこの顔でお互いに見合って笑い合った。雨の音を聞きながら、雨が縦に流れていくのを見ながら、喫茶店でコーヒーを飲むのも好きだった。あの感覚って何だったのだろう。

雨にまつわる曲って聞いているだけで気持ちが落ち着いてくる。こういう気持ちになる時って、少しばかり疲れているのかもしれない。でもこういう時でもないとずっと人間やってられないようにも思うね。ごいさんにとって、今日の雨はそんなタイムリーな雨だ。

朝、みんなが出かけて静かになって、雨が落ちているベランダを何気に見やったら、遠い思い出がよみがえってきた。いつも言っているのだけど、ごいさんはどの時代も懸命に生きてきたと自負している。だからもう一度あの頃に戻りたいと思うことはほとんどない。もうそれはそれで完結しているからね。そして同じようなことをやってみたいとも思わない。あの頃がなかったら今を生きていないわけだし。もしその時に戻ったらそこから違う人生を歩むことになるのかな。そしてそこには今以上の幸せがあるかもしれない……って。今以上の幸せ?どうもピンとこないなあ。

いいよ。今は今で十分幸せだ。ずっと働いていて子育てが終わってようやく自由になった。この先には母の介護があったりはたまたいろんな難解なことが待ち受けていたりするかもしれない。そんなのは当たり前のことだと思う。だから今の自由をできるだけ謳歌したいと思うのさ。

明日は岡山マラソンに出かけていく。「えっ、また?」なんてうちのにも呆れられている。でも岡山といったらきび団子ぐらいしか知らなくて、後楽園にも行ったことがない。ちょっと行ってみたくなったんだ。思い立ったが吉日というでしょう。もっとも来週には本命のつくばマラソンが控えているから、正直今回は練習の一環と考えている。もちろん応援してくれている方がいるからそうそう手は抜けないけどね。

さて、お昼近くになってあれほど降っていた雨も上がった。今日は午後からの仕事。傘は必要なさそうだ。年を取って、今は昔のように雨の中を歩きたいとは思わくなっちゃったな。

 

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