小学校のクラス会

昨日、小学校のクラス会に行ってきた。否、幹事という立場だと行ってきたという表現はちょっと違うのかな。参加者は先生を含めて12人と少しばかり寂しい人数だ。みんなまだ現役で働いていたり、ご両親の介護をしていたり、もちろん遠くへ離れてしまった人などさまざまだ。まあ、小学校のクラス会を開けるだけでも良しとすべきなのだと思うけど。

その先生も88歳になる。昨年にご主人を亡くしてからは外に出かけることはほとんどないと言う。こういう教え子に囲まれることは嬉しいことなのか、だいぶ前から楽しみにしていたようだ。4年前の前回の時に比べてだいぶ年を取った感じはしたけれどまだまだ元気なご様子。記憶力もしっかりしていて、このクラスに半年しかいなかったごいさんのこともよく覚えていてくれる。今日の写真ができたらゆっくり訪ねて行ってみようかな。

先生をタクシーに乗せて送り出してから、みんなで駅前のカラオケ店に向かう。昼間だから飲み屋が開いてないということもあるけれどカラオケ店に行くのはほぼお決まりのコースだ。部屋に入るとまずは曲を選ぶ人がいる。あれこれと注文している時にはもう歌が始まっている。そして曲目入力係なんかも自然に決まってくる。それから「はい、次は誰々さん」という案内係さんも登場。どんな集まりでもこんな感じだね。で、ごいさんはというとタンバリンやらマラカスを持ってチャチャチャとやっている。まあせっかくのカラオケだからみんなで盛り上がらなきゃつまらないもんね。

当然同い年だから知っている歌が多いのだけど、それでも初めて聴く曲もかなりある。そしてそのどれもがなかなか素敵な曲なのだ。歌を聴いているとその子の歩いてきた道がうかがい知れるよう。こういうところでまず歌うのはだいたいがその人の十八番だ。思いを込めて歌っているその様は自分の人生を重ねているように見える。みんな本当に上手いよ。えっ、ごいさんの十八番ですか。う~ん、あれかな、これかな。それとも……。

予定の3時間はあっという間に流れていった。きゃあきゃあ、わいわいと騒いでいる様子はとてもお爺ちゃん、お婆ちゃんとは思えない。まさに小学校に戻った気分です。いくら年をとってもこんなふうに騒いでみたいという気持ちはなくならないんだと思う。そしてそれができるのが同窓会ってことになるのかしらね。

前にも書いたがこのクラスにごいさんは6年生の9月に転校してきてからの半年しかいなかった。だから共通の思い出もほとんどないし、あまり話したことがない子も多い。それでも一緒にいると不思議と心が安らぐ。だからこのクラス会を通してあの頃作れなかった思い出を作っていこう……なんて思っている。さて次はいつ集まれるのかなあ。

 

陽明門の前での記念撮影。ごいさんらしいのがごいさんです。f:id:goisan:20161127223719j:plain