黒部名水マラソン ~ 当日編 ~
当日の朝は7時少し過ぎに会場に到着。少しして着替えを終えて貴重品を預けに行こうとした時に、ちょっとした奇跡が起きた。なんと向こうから歩いて来るエムゾーさんと再会したのだ。写真も撮ったし、幸先の良いスタートとなった。
明け方には雨が降っていて寒々としていたのが会場に到着する頃には雨は止みさらにスタート時間が近づくにつれ太陽の輝きが増し日差しがぐんと強まってきた。9時に号砲が鳴って、Qちゃんのさわやかな笑顔で送り出される。今回はCブロックでのスタート。
練習をセーブしてきたこともあって幾分足が軽く感じられる。それでも頭の中にはこのところの失敗レースの様子が悪夢のようにちらついている。最初の1キロは5分8秒と久しぶりの速いペースで入る。10キロ辺りまでは平坦なコースで走り易いこともあり、前向きに積極的に仕かけていく。ということで最初の10キロは49分06秒となかなかのタイムだ。
さあここから始まる約13キロの上り坂。この大会の勝負所となる。緩い坂だがこれだけ続くと足への負担はかなり大きい。精神的なダメージもある。19キロ地点を過ぎた辺りでサブ3.5のぺーサー率いる集団に追いつかれる。今の自分にはついていける自信がない。ここは無理せず素直に見送る。それでも20キロまでの10キロを50分09秒で通過した。上り坂の続くこの区間なら上出来だろう。
23.5キロの折り返し点を回ったところで風が向かい風となった。ところがこの風が実に爽やかで心地よい。おまけにここからは下り坂だ。不思議なことに今までの疲れがどこかに行ってしまったかのような感じを覚える。エイドに寄ったロスはあるが実際に走っている速さはキロ4分50秒ぐらいに上がった。途中から河川敷を走るのだが、今日はQちゃんが言っていた川に流されている小石になったような気持ちで走れている。
そしてそのQちゃんが突然に出現。今回も両手ハイタッチでパワー倍増だ。およそ10キロに及ぶ河川敷もそれほど長くは感じなかった。30キロまでの10キロも50分29秒と安定した走りができている。37キロ地点の待望のエイドではお目当てのソフトクリームをいただく。う~ん、やっぱり美味しい。今回はちょっとタイムを気にして2個目は断念。
そして残り4キロ地点にさしかかる。ここで、先日の奥州マラソンで、熱中症一歩手前まで行っていた自分が、最後の4キロを立ち止まらずに走り切ったことを思い出す。ここまで来れば走り切れるという絶対の自信があった。逆にこの4キロは本当に楽しかった。次々と前を走るランナーを抜いていく。残り2キロは生地の街並みを走るのだが応援してくれているほとんどの人に声をかける余裕もあった。この10キロは51分42秒で通過した。1分はアイスをを食べていた時間だね。こんなに楽しい気持ちでフィニッシュを迎えるのは実に久しぶりだ。両側の応援してくれる人たちに手を振って応えながら笑顔でフィニッシュ。タイムは3時間32分32秒。
着替えを終えて、エムゾーさんとは再会を期してお別れする。エムゾーさんの初フルも見事な走りができて何よりだった。これからの成長が楽しみです。
最後に、応援していただいた皆さま、ボランティアの皆さま、役員の皆さま、お世話になりました、そしてありがとうございました。本当に素晴らしい大会でした。