奈良マラソン ~ 当日編 ~
ホテルの朝食を食べて、7時を少し回ったところで宿を出る。会場に着いてまず思い出すのは去年のこの日のことだ。そう、マルさんとびあーさんに初めてご対面した。その後もマルさんとは京都で、そしてびあーさんとは何度かお会いする機会があった。マルさんは顔全体に優しさがこぼれている感じだ。きっと長い時間をかけて作られてきたのでしょう。来年こそは一緒に打ち上げをしたいものです。
自分は今さら若い頃に戻ってまでとはまったく思わないのだが、でももし若かったらと考えることはある。その時にびあーさんや古本屋さんたちのような若手のはてブロランナーに自分を投影することがある。びあーさんに初めて会った時、こういう子たちを応援していくだけでも楽しいだろうなあなんて思ったりしたのだった。
さて思い出話はこれくらいにして、今年は一人ぼっち。ちょっと寂しい…かな。さて今回の目標タイムはとなると、今年のこれまでのレースを考えるとどうしても前向きになれない。どうやっても去年のタイムをクリアするのは難しい。最初から弱腰になるのは好きではないけど、とりあえず「ぜんざいポイント」までは自分らしく頑張ってみようと考えた。後はレースの終盤で応援の人たちに感謝の気持ちを示しながら走り切ることだ。
9時に号砲が鳴る。会場でもらった寒さ除けのポンチョを脱ぎ捨てる。去年は走ることだけを考えていて景色を見る余裕がなかったから、今年はそれも楽しんでいきたい。今回は去年から一つ上がってCブロックからのスタートだ。周りもそれなりのスピードがあって混雑もそれほど苦にならない。最初の1キロは5分21秒とまずまずの出だし。
しばらくして平城京の朱雀門が見えてくる。もうすぐ5キロの折り返しだ。Uターンして近鉄奈良駅を通り過ぎ奈良公園に入ると10キロランナーと並走する形となる。そうして最初の10キロ地点。51分09秒で通過。15キロを過ぎて長い上り坂が始まる。途中で奈良マラソン名物の忌野清志郎さんとハイタッチ。上りきった少し行った所が20キロ地点でこの10キロは51分00秒。今度は急な下り坂が1キロ余り続いて、この5キロを24分52秒で走る。
ここで待ちに待ったぜんざいのエイドスポットの登場だ。走りの調子がまずまずということで一瞬ためらったのだけど、やはりここでのぜんざいはしっかり食べていかなきゃと思った。ここでのロスとこの後にコース最大の上り坂があったことで次の5キロは30分02秒かかった。昨年より無理をしていないせいか気持ち的にはまずまずなのだが足の動きは俄然鈍くなる。それほどの上りはないはずなのに時々現れる緩い坂道が上りきれない。
40キロまでの10キロは56分53秒。今年のごいさんはこの最後の10キロが以前のように粘れない。それでも最後の4キロは沿道からの声援にも応えられたしハイタッチもして結構楽しめた。なんとか笑顔も見せられた。そうして3時間46分15秒でフィニッシュ。タイム的には昨年より7分ほど遅いけど、今の自分はこれで目一杯…かな。
最後に、応援の皆さまやボランティアの皆さま、大会関係の皆さま、皆さまの声援のおかげで、最後まで頑張ることができました。ありがとうございました。