歩く風景 scene1

マラソンのことばかり書いている今のごいさんは当然のごとく走ってばかりいるように思われそうだが、いまだに走るのはなかなか好きになれないでいる。もともとは歩くのが大好き人間である。今もそうだが天気の良い日は横浜まで苦も無く歩いて行く。しかもわざわざあちこちを寄り道しながらね。そうやって新しい発見をするのも楽しみの一つなのだが、歩いている間にいろんなことを考えるのがそれ以上に楽しいのだ。脳が活発化して、アイディアというか新しい考えというか、次から次へと浮かんでくる。いい思いつきをした時は思わずにんまりしたりする。しかも独り言を言いながら。すれ違う人はきっと気持ち悪く見ているのではなかろうか。受験勉強の時も問題解決に行き詰った時は部屋の中を檻に入れられたライオンのごとくぐるぐると動き回っていたのを思い出す。自分に向かって納得させるように独り言を言う。それに対する反論の独り言。そうやって次第に一定の結論に近づいていく。このブログもだいたいのところはそうやって生まれている。

とにかく歩いている間は圧倒的に何かを考えている。家を出る時は今日は何を考えようかとテーマを決めて出るが、そのうちに、今すれ違った人はどんな性格でどんなことを考えているんだろう、この人の歩んできた人生ってどんなだったんだろうなんて本当にどうでもいいようなことまでも考えている。

それにようやく飽きるとやっといろんな風景が目に飛び込んでくる。そこにも新しい発見がある。心のときめく瞬間である。下の写真は、職場に向かう通勤路である。季節季節で美しい花を見せてくれる。何気に目を上げたら青空を背景に美しく咲き誇っていた。もうすぐつつじも満開になりそうで楽しみだ。こういう目新しい風景も考えることに弾みをつけてくれる。だからますます考えるために歩くことは止められそうにない。走りながら考える……って、そりゃ今のごいさんには無理。

次に歩く時、どんな風景を見つけたか、何を考えたかなんてことも記録に残していこうと思っている。

 

写真は、美しい花たちで彩られた環状2号線

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