ネイマールの悲劇

早朝5時からの準決勝のブラジル対コロンビア戦を観戦した。今日のお目当ては、ブラジルの10番ネイマールとコロンビアの10番ロドリゲスの背番号10同士の対決。試合は、前半7分にネイマールコーナーキックからキャプテンのチアゴ・シウバが押し込んで先制。後半に入っての24分、ダビド・ルイスが30mほどのフリーキックを見事な無回転キックで決め追加点を上げる。35分に今度はハメス・ロドリゲスペナルティキックを決めコロンビアが1点を返す。まだ残り時間は10分もあり、なおも死闘は続く。二人の10番は厳しいマークに遭いながらも期待通りの活躍を見せてくれる。

そしてタイムアップまで残り2分となった時、悲劇は起きた。ネイマールがコロンビアの選手に後ろから膝が入るような形で当たられて転倒。起き上がることができず担架に乗せられての退場となった。病院での検査の結果、第三腰椎の骨折と判明。手術の必要はないものの回復するのに1ヶ月は必要だということで、準決勝、決勝への出場は不可能となった。試合はそのまま2-1でブラジルが勝利したが、準決勝の対ドイツ戦ではネイマールとキャプテンのチアゴ・シウバが警告累積で出場できないということでかなりの苦戦を強いられることになった。

ワールドカップではたくさんのスター選手が活躍し輝いているが、その中でもひときわ眩しく輝いているのがネイマールだ。自国ブラジルの熱烈なサポーターたちの重圧を見事に跳ね返し、それに応えるように数々の魅力あるプレーを披露しそして得点をあげている。まるでファウルをされるのが当たり前のように、ファウルを受けても文句も言わずに黙黙とプレーをする。少なくともここまでの活躍で、ペレやジーコに並ぶくらいの選手になったとさえ思える。が、本人にとっては無念の一言に尽きるだろう。その悲しみ、悔しさは計り知れない。SNSを通していろんな選手が激励のコメントを送っているが、今のネイマールにはただ虚しいだけだと思う。こういう時に励ます術が無い。

誰でもが一度くらいは打ちひしがれて、友人から励まされたという経験があると思う。その時はどんな声も届いてこなかったのではないか。声にして励まし続けてくれる人、声のかけ様もなくただじっと傍について見守っていてくれる人。ごいさんはそのどちらも嬉しいものだと思う。その時はなかなか届かないものだが、その励ましにより、少しずつ立ち直っていくことができるのだ。

ネイマールはまだ22歳だ。彼には次の大会もその次の大会もある。そして何より世界一熱いサポーターが待っている。きっと勇気づけられ復活するだろう。そして同い年のロドリゲスとの対決をぜひまた見せてほしいと、ごいさんは願っている。

ネイマール、頑張れ!

 

写真は、高島屋6階紳士服売り場。セールをしていたので思わずポロシャツを買ってしまった。ごいさんには珍しい衝動買い。

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