第1回 金沢マラソン ~ 当日 ~

さて、予定通り8時前には荷物を預けトイレも済ませる。少しばかりストレッチをして8時半に列に加わる。雨は小止みでみんなポンチョも脱ぎ捨てすでに臨戦態勢に入っている。ところが少しすると天候が急変。大粒の雨が落ちてきた。気温も一気に下がる。セレモニーが始まったが一刻も早くここから脱出したい気分。すでにシャツも靴もびしょびしょになっている。

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今回のごいさんはなんとBブロックからのスタート。申告タイム順だろうけど、どうしてBなのだ。いつもはDあたりでスタートして追いかけていくというパターンなのだが、今度は追われる立場。こういうプレッシャーには情けないぐらい弱いんですよ。

さて今日も目標は2つ。まずは自分のベストを尽くすこと。具体的にはサブ4を目指す。そしてもう一つは、笑顔で最後まで走り切ること。いつも後半になると苦しくなって沿道の声援に応えられなくなってしまう。最後の5~6キロなんてまさに助けを求めるような表情だ。頑張っているのは分かってもらえるだろうけど、そういうのは好きじゃない。最後まで声をかけ合いハイタッチする。それがごいさんの最高のパフォーマンスなんだ。

9時ちょうど、土砂降りの雨の中、第1回金沢マラソン大会はスタートした。ごいさんは約3分遅れでスタートラインを横切る。沿道は人で埋まっている。兼六園と石川門の間を抜け金沢駅に向かう。駅が近づくにつれ応援の数もますます多くなる。この雨の中、よくぞ待っていてくれました。感謝の気持ちで一杯。駅で折り返して香林坊、片町を抜け犀川大橋を渡る。この辺りから上りが始まる。上りと言っても最高地点は60メートルほど。それほど苦にはならない。それでも上りきって下りに向かうあたりから少しばかり辛さを感じるようになってきた。それまではしゃいでいたつけが回ってきたのかしら。少し抑え気味にして前を走るほどよいランナーさんに付いていくことにした。

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しばらくしてまた応援の数が増え始めると、まだ苦しさはあるが自然と道路端に体が動いていってしまう。ハイタッチを交わすと不思議にスピードが上がる。知らないうちに前を走るランナーを次々と抜いている。小さい子にはしゃがんでタッチ。遠くにいるお婆ちゃんと視線が合うと思わず両手を振りながら走って行く。もうフォームなんかめちゃくちゃ。両手でお星さまキラキラみたいにして手を振り続ける。時々、凄い迫力で手をはたいてくる人がいる。きっとその強さが激励の現れなのだろう。小さい子には時には両手でギュッとお握りタッチ。タイミングがずれて一瞬遅れた人がいた。無視するわけにはいかない。思わずごいさん2歩3歩と後戻り。

今回はエイドも楽しめた。好きなコーラがあったのが嬉しい。金沢の和菓子や金沢カレーも味わった。このカレーがとっても美味しい。36キロ地点のエイドで金沢のスイーツをしっかり頂き、さあラストスパート。残り2キロを切ってさすがに辛い。でも競技場は近づいてきている。そして凄まじいばかりの声援も近づいてくる。足が上がる。手も上がる。「お帰りなさ~い」の声に、もちろん笑顔とハイタッチで応える。そしてフィニッシュ。自己記録の3時間46分42秒。順位は1453位。60歳代では39位(何人中?)。

雨に濡れながらも大きな声で応援してくれた皆さま。雨の中で懸命にボランティア活動してくれた皆さま。太鼓や音楽の演奏で盛り上げてくれた皆さま。お疲れさまでした。そしてありがとうございました。そんな皆さまの住む街「金沢」、ますます大好きになりました。最後に、大会関係の皆さま、素晴らしい大会をありがとうございました。

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