リオパラリンピックが終わって

リオのパラリンピックが終わった。今回はテレビでの中継が今までに比べて何倍もの時間になったのだが、それでも生中継で見られないものや録画でさえ放送されないものも多かった。オリンピックとの差の大きさを改めて感じさせられた。ただ以前に比べれば放送の総時間も圧倒的に増えたしNHKや民放でもけっこうニュースで扱っていたので、一般の人も多少なりとも関心を持たれたのではないだろうか。そういう点では東京パラリンピックに向けて一定の成果があったということにしておきたい。

やはりこういう大きい舞台で頑張っている選手たちの映像を見られるというのはいいことです。ウィルチェアーラグビー車椅子バスケットボールはその迫力やスピード感がたまらない。手足を失った選手が懸命に走ったり泳いだりする姿を見ると本当に凄いことだと思う。彼らなりに相当に考え工夫しトレーニングを積んだ成果なのだろう。水泳でメダルを取った津川君や中島君のインタビューは本当に素直な気持ちが表れていて新鮮だった。聞いていて思わず笑みがこぼれる。ウィルチェアーラグビーの銅メダルを獲得した瞬間、その感動に思わずもらい泣きをしてしまった。

メダルの総数は今までで一番多かったそうだが金メダルが1個も取れなかったのは初めてのようだ。世界のレベルが確実に上がっているという。その背景には、選手の強化はもちろんだが全体の底上げがなされているのだと思う。世界中でこのパラリンピックを目指す子たちが増えているのではないか。障がい者への理解が進み、それぞれの国において大なり小なりバリアフリー化が進み、スポーツができる環境が整いつつあるということなのだと考える。

日本でも今回の放送を見た多くの子たちが4年後の東京を目指してみようなんて思ってくれたら嬉しいことだ。もちろんそう簡単に代表になれるわけではないが、これらのスポーツを楽しむことを知って、彼らの人生が少しでも豊かになってくれたらと思う。

さらにこのパラリンピックで見せた選手たちの頑張る様子は、障害のある子たちを支えている家族の人たちをも大いに勇気づけたのではないかと思うのだ。我が子にも何かしらできることはないか。スポーツでなくともこの子に合ったものが何かしら見つかるのではないか。そんな気持ちを持てた人も多くいたのではないかと。

さて次は地元東京での開催だ。参加の形態は選手以外にもさまざまにある。応援するだけでも十分だし、余裕があればボランティアをやってもいい。目の前で同じ仲間たちの活躍を見れば、きっと大きな勇気をもらえるに違いない。彼らの強い精神力や忍耐力はきっと見ている人の心に届くはずだ。もちろん我々にもね。

東京ではどのように開かれるか分からないが、障害を持つ子やその家族、それに学生の入場料は無料にしてほしいものだ。一人でも多くの子に実際に見てもらうことで彼らへの理解が進めば、社会もより良い方向に動き出すと思えるから。

う~ん、ますますパラリンピックのボランティアに興味が湧いてきた。

 

久しぶりに多摩川まで走ってきました。往復32.5キロ。f:id:goisan:20160921155548j:plain