プレシーズンマッチ
この長雨が終われば爽やかな秋晴れの日がやってくる。そうしてごいさんにとってのマラソン6年目のシーズンが始まる。仲間のS田さんと2人で走り出して最初に出場した大会が5年前のタートルマラソンだった。10月下旬だというのに気温は30℃を超えていた。後半の13キロ地点で足がつり始め15キロ地点では両足がつってしまった。だましだまし走っていると両側には同じように足をつった人や熱中症気味の人がばたばたと倒れている。翌日の新聞には30人を超える人が熱中症で病院に運ばれたという記事が載っていた。この時のタイムは2時間3秒。このはみ出した3秒が悔しかった。S田さんも目標の2時間30分でゴールできたことで俄然やる気が出たようだ。その後フラフラになりながらも意地でも居酒屋に入ってビールを頼んだが、それを目の前にして飲む気が起こらない、いや飲めなかった。苦くも懐かしい思い出になった。
それから5年が過ぎた。その間にA美さん、Y村さんが加わってメンバーは4人となった。今年のS田さんの目標はやはり4時間30分切りかな。もう少し頑張ってサブ4か。ハーフまではごいさんとそれほど差はないのだからサブ4は十分に可能なはずなのだが、どうしてかフルになると弱気になってしまう。
ではごいさんの今シーズンの目標ということになるのだが。この4月の霞ケ浦マラソンで3時間34分56秒という記録を出した。あの大雨と強風の中での記録だから自分でもかなり評価している。となるといよいよサブ3.5ということになる。実際、青梅マラソンの30キロの記録が2時間23分39秒でキロ4分48秒で走っていることになる。サブ3.5の目安はキロ5分だから、それを考えれば十分可能性がある。そうは思うのだけど、実際に42キロをキロ5分を切って走り通さなければならないというのはとんでもなく簡単ではないよ。
それでも30キロまではキロ4分台で走っているのだからごいさんにスピードがないということでもない。要はそれが最後まで維持できるかどうかということだ。そう考えて、今夏はいつもより多く走ってきたつもりだ。今までの中では一番頑張ったと思うのだが、この年になって体力がつくのかどうか、そんな疑心暗鬼もあって最後までそのスピードで走り切れるという自信を持てないでいる。
ということで、その辺の確認のために今度の日曜日に榛名湖のフルマラソン、10月2日に会津鶴ヶ城のハーフマラソンを走ってみることにした。榛名湖マラソンは一周8キロほどの周回コースでアップダウンが厳しいと聞く。会津のハーフではスピードを追求してみようと考えている。どちらも自分の精神力を試すにはいい機会だと思う。
最近は自分の体力の限界を考えることがある。いつまでも記録を追い求めることはできないだろう。だからこそできることはやっておきたいのだ。ニューヨークやボストンも一度は走ってみたいしね。今も練習は好きではないが、いろんなレースのことを考えているのはとても楽しい。これも立派な生きがい……だね。
学校は文化祭の準備で大忙し。